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スターサインプリキュア☆

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「どこだろ…。」私は辺りを見渡すがさっぱり分からない。
「あ!あの、変な…あの…てっぺんに!」
「え、どれ?あ…。」ジャングルジムのてっぺんに何か光るものがある。あれかな。
「よし、行こう。」と走り出したその時、ジャングルジムの上を黒い何かがサッと通っていく。
「え、今のは…?」
私は何が何だか分からず、その場で立ち止まる。
「フフフ、見つけた。これがスタージュエル。嫌らしいほどに輝きを放っている。これを黒に染めたらどんなに美しい事か…いたっ!!なんだ!?」
公園で遊んでいる小学生のボールがその変な男に当たったようだった。
「あ…おじさんごめんなさい。」
「謝って済むものか。よくも俺を…こんなもので遊んで楽しいか?お前たち。」
「うん!おじさんも遊ぶ?」
「さっきからおじさんおじさんとうるさいな、私はブラック様の僕、「バルジ」だ!お前たちのその目…まだ純粋に輝いているな。ブラック様は光が、輝くものがお嫌いなんだ。だからお前たちのその瞳、黒く染めてやろう!はぁっ!!」
バルジと名乗るその男は意味不明な事を言った後手をその子供たちに向ける。
「わぁぁぁ!!」そして黒いオーラが放たれる、これは一体…!?
「フン、さすが子供だな。よき光が取れた。さて…いくぞ!全ての光を闇に変え、ブラック様の力に!!スターバースト!」そう言った瞬間辺りが急に暗くなり、周りの色が消え始めた。
「さて手始めにこの街を染めて見せよう。さぁスタージュエルの輝きを吸収して、行くのだ、ダークマター!」黒いボールの様なものがとスタージュエルが合わさり、さっきまで子供たちが使っていたボールと融合して、巨大化する。
「マーター!」あれは生き物!?何なの?ボールがとても怖い顔をして動いている。
人間が対抗できる生き物じゃないよ、あれ…
「ね、ねぇアルカス…なんなのあれ。」
私は目の前で起きている事態が全く把握出来なかった。
見知らぬ男が手から何か出して、それを黒い玉と合わせてそれが巨大化して…。
普通に劇場とかで見ればこれはきっとすごいマジック。でも、これは人が笑顔になるようなものじゃない。一体何なの?どうすればいいの…?
「あれがブラックの手下だ、スター・バーストだ。俺たちの敵だっ!でも、今はプリキュアもいねえし、どうすれば!?」
「このまま地球もスターバーストに支配されてしまうの!?」
「そうならないために私達は地球に来たはずなのに!」みんな口々に怯えながら言う。
「こ…この町が…地球が…支配されるなんてそんなの嫌だよ、聞いてないよ!」
私は鞄を投げ置いてバルジと名乗るその男の元へ走った。
「ちょっとあなた!この公園も、町も、あなたのものじゃない、こんな子供まで苦しめて、あなた一体何がしたいの!?」
怖いのに…私も怖いのに体も口も勝手に動いてる感じ。でも私は…間違ったことはしてない!
「まだ人間が残っていたか。」彼が私に近づいてくる。
深みのある青い色の長い髪、目は真っ黒で輝きがない。でも全体的に黒くて顔ははっきり分からない。
黒光りしているスーツと靴。こういうのってよく映画とかのスパイとか…
とりあえずこの人絶対いい人じゃないよね!?
「ダークマター!この人間、踏み潰してやれ。」
ダークマター?あのボール?
「マーター!!」そう言うと私に向かってさっき巨大化したボールが飛んできた。
「きゃぁぁ!い、痛い…」私は見事に飛ばされてしまった。
「何もできないくせに、愚かな。この町が黒と化していくのを黙って見てればいいのだ。」
「この町にいる人たちは!?どうなるの?」
「灰となる。私達にとって人間は不要だ。この星がブラック様のエネルギーとなれば、それで良いのだ。」
そ、そんな…何よそれ…。
「じゃ…じゃぁ…私の家族は…結姫は…?近所の人達は…?」
「安心しろ、みんな灰になる、もちろんお前も。みんな一緒の物質になるんだ。こんな嬉しいことはないだろう。ははははは!」
バルジが勝ち誇ったように高笑いをする。
許せない…全てが灰に…?この美しい町を、優しい人たちを…そんな目に遭わせたくない!
「そんなこと、絶対させない!!はああああああ!」私は全速力でその男の元へ走って一発殴ろうとした、けれど見事に跳ね返されて私の体は木に打ちつけられる。
「きゃああ!」うっ…全身が痛い…。ダメだ…やっぱり普通の人間では敵わないよ。
プリキュアさんはどこにいるの…?
「みのり!!おい、みのり!」アルカス達が寄ってくる。
「無茶です!彼らには人間の力など通用しません!このままでは、みのりさんが…。」
「分かってるよ。でも…どうすれば…?このままじゃ、このままじゃ…。」
私はただ…この町が、みんなが消えるなんて嫌なだけなのに…。
「少しは勇気ある人間だったようだが、これで終わりだ。さあ、とどめだ!!」
バルジはそう言って私に手を向ける。
さっき子供たちに黒い何かを放ったように、私にも同じようにするつもりだ…!