スターサインプリキュア☆
「あなた…は…?」
私は助けてくれた白い鳥に尋ねる。
「遅くなってしまって悪かったね、紗織。」
聞き覚えのある声…この声は…
「レオ…!?こんなに大きくなって…え、どうなってるの…?」
「スタージュエルの力のお陰だよ。間一髪だったね。何とかキミを助ける事が出来て良かったよ。」
「あなたには…助けられてばっかりね。全部…全部あなたの言う通りだった…。」
「ハハ、そう思うのならこれからはボクの事を助けて欲しい。ボクの住む星を救って…あ、ついでに行方不明のボクの母も探すのを手伝ってくれるとありがたいね。ちゃんと見つけて連れ帰らないと。」
レオは地上に降りて私を降ろすと元の小さなレオに戻る。
「キミはもう大丈夫だ。心強い友達が…出来たのだから。」
レオは私に紫色のバンドの時計を差し出す。
私はコクリと頷いてレオから時計を受け取って右手首に付ける。
扉を開けよう…私を友達と呼んでくれた彼女のためにも。
私もみんなのように強くなりたい。だから、顔を上げて前へ進もう。
「…プリキュア!スターサインイリュージョン!」
私は右手のスターウォッチを突き出してそう叫ぶと紫色の光が私を包み込み、着ていた服がコスチュームへと変わっていく。
「これは…」
特殊な空間…それはまるで宇宙にいるかのようで色んな星が私の近くにある。
「手を伸ばしてごらん。はくちょう座の星達がキミに力を貸してくれるはずだ。」
「レオ…!こ、これでいいのかな…。」
突然目の前にやってきて驚きつつも彼の言う通りに私は手を伸ばす。
すると2つの小さな星が私の手に集まり、それがくるっと回転して私の髪飾りになって装着され、それと同時に髪が伸びて私は自然にポーズを決めて地に降り立つ。
「はくちょう座の結ばれし絆!キュアシグナス!」
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆