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スターサインプリキュア☆

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「アルサ、大丈夫だったの?沙織は?」
レプスとパーボ、デルフィナスはみんな無事に橋から出て川にある岩の上に立っている。
「それが…見失っちゃって…」
『えぇ!?』
「話の内容が見えないんだけど…」デルフィナスが頭に手を当てて答える。
「そ、それがですね…」
私はさっき起こった出来事を手短に話した。
「つまり、アルサの話では沙織は…」
「崖から落ちてしまったけど…」
「白い大きな鳥が沙織を連れ去ってどこかへ飛んでいった…って事みたいね。」
レプス、パーボ、デルフィナスの3人が顔を見合わせる。
「その通りです!」
「白い鳥ってレオかしら。」
「まさか!うちのアルカスはあんなにでかくなりませんよ!」
『…。』
「あ、あれ…?」

「呑気に作戦会議でもしとんのか!?ダークマター、とどめや!踏み潰せ!!」
パルサーは上空から大声でダークマターに指示を出す。
「マァァタァァァ!!」
「させないわ。」
そう言って橋に立ちはだかるのは…紫色の…プリキュア…?
『沙織!?』
沙織は私達の方を振り返ってにっこりと笑ったように見えた。

「まさかさっきの女か!?」パルサーと呼ばれていた男が私を睨みつける。
「ええ、あなたが人質にしたあの女よ。私を人質にした事、後悔しなさい。」
体に力がみなぎってくる。私は右手を上に上げて叫んだ。
「瞬け!はくちょう座の力よ!」不思議な事に自然と言葉が浮かんでくる。
「プリキュア・シグナスプロダクション!」
私は両手の指をリズムに乗ってパチパチと何度も鳴らす。
「…な、なんもないやん…。なにやってんか…」
私はハイっと声を出し両手を勢いよくパンと合わせるとポンっとたくさんの星が現れる。
「なっ…!?」
「フィニッシュ!!」
私はその声と同時に両手を開いて前に出すと流れ星のようにたくさんの星がダークマターと呼ばれた橋に流れていく。
「マ、マァァァ…」
そうして橋に憑りついていた何かは消えて私のところに星型のブローチのようなものが落ちてきた。
「く、くそ…!何なんや!どっからあんなに…ああもうええ!今日は撤退や!!」
そう言ってパルサーは消えていった。
私は川に降りてアルサ達を見つめ…る前にアルサが走ってきて私に抱き付いてきた。
「シグナス!!」
「Wow...!ア、アルサ…!」
「無事で良かった…!それにすごいよ!あの手品みたいな技!」
「うんうん!」
「たくさんの星がわぁっと出てきて…」
「パーボとはまた違った流星群で綺麗だったわ。」
みんなが私にそう声をかけてくれる。
「あの…私、私も…みんなと友達になりたい。私がみんなの役に立てるのか分からないけど、頑張ってみるから…。」
私はそう言って頭を下げる。
「私はとっくに友達だと思ってたけどなー?」
「私もだよ!」
アルサとレプスがすぐににっこりと笑って返事をしてくれる。
「こちらこそよろしくね、紗織。レオ君共々♪」
パーボはそう言って手を差し出して来たので私も同じように手を出し、握手を交わす。
「現実的な話で申し訳ないのだけど。」
デルフィナスが考え込むような仕草をしながら私を見る。
「レオはここに住むと言ってるけど、あなたはどうするつもりなの?」
「やっぱりピンチになったらアメリカからピューン!って飛んでくるんだよね!?」
「アルサ…それ本気で思ってるの…?」
「ふふ…相変わらずね…アルサは。」
アルサの発言にみんなは冷ややかな反応をする。でもアメリカからピューンって…想像すると何だか面白い。
私はゆっくりと口を開く。
「その事については…少し考えた末…」
『ん…?』