スターサインプリキュア☆
『みのり、結姫!』
「春菜さん星羅さん!それに沙織!」
みのりと結姫は自転車をマンションの入り口に置き、3人の元へ走る。
「状況は…」
「分かってます、みんな眠ってる。アルカス達も…。」
春菜さんの言葉にみのりはすぐに反応した。
「ピーコもロタ君もレオ君もよ。」
「やっぱり…。」
「あの…後ね…日本だけじゃなくて世界中がこんな状態かも…。」
紗織は手に携帯電話を握りながらそう話した。
「え…家に電話したの…?」
「うん…。繋がるんだけど誰も出ない…家もお母さんとお父さんの携帯にかけてもダメ…。時差を考えてもこの時間なら誰かは出れるはずなのに…。」
「そっか…あ、そうだこれも!見て、スタージュエルが…」
みのりはみんなにスタージュエルを見せる。
変わり果てたスタージュエルの様子に3人とも唖然とした様子だった。
「これ…スタージュエルよね…?」
「…別の物とすり替えたという可能性はないのかしら。」
「It is entirely different before…(前と全然違う…)」
「これは確かに本物…だよ。アルカスが私のベッドの下に隠してたものだから…。」
「とりあえず…沙織の家でこれからの事を相談し合いましょ?」
春菜の問いかけにみんな頷いてとりあえず沙織の家にお邪魔する事にした。
「食べてないでしょ?とりあえず力を付けておかないと。」
星羅さんは自宅から持ってきた缶詰やインスタント食品を軽くアレンジしてみのりと結姫に出した。
「私達はもう食べたから、2人も食べて。」
春菜さんはそう言ってお水を出してくれた。
みのりと結姫はありがとうございますとお礼を言ってからいただきますと食べ始めた。
「これから…どうなるのかな…」
紗織が窓の外を見て呟く。
街灯すら付いていない真っ暗な世界。
唯一、月明かりだけは存在していた。
けれどその月明かりも真っ黒な雲で隠される事がしばしばで本当に闇の世界といった感じだ。
「何か…こんなに暗いと気が滅入っちゃうね…。」
結姫もため息をつく。
「そこで私達の出番だよ!」
「みのり…?」
「私達は伝説の戦士プリキュアだよ!?沙織も帰って来てくれて、5人なら何でも乗り越えられるよ!私達の光でこう…パァーっとさ!」
みのりは立ちあがって両手を上げて動かす。
「あはは、そうだね。」
「ね!これ食べ終わったら早速出動だよ!」
みのりは座って再び食べ始める。
「まだ敵の姿もないっていうのに全く…さ、しっかり食べなさい。」
星羅さんはフルーツヨーグルトを出してくれた。
『はーい!』
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆