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スターサインプリキュア☆

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  私があの日、プリキュアになってから数日が経った。
「みのりー!虹泉町のモールに買い物でも行かない?」
結姫が窓越しに話しかけてくる。
「いいよー。行こうか。」私も窓越しに話しかける。
「じゃ、準備出来たら外に出てきて。」
「了解!」
さてと、着替えないと。
「悪いなぁ。ありがとよ。みのり。」
「…え?」
「買い物、行くんだろ?」
「そうだけど。」
「いやー、俺の為に申し訳ねぇなと思って。あ、最高級のじゃなくてもいいからよ。」
「…?」
何の事を言っているのだろう。よく分からない。
「あ、あの、みのりさん。
お買い物って言ってましたが人間の女の子も服とかかわいいものとか買うんですか?」
「ハルちゃんーうん、買うよ。虹泉町のモールには何でもあるからかわいい服や雑貨、おいしいおやつもいっぱいあるんだよ。」
「それなら私も行きたいです!」
「私も行きたい!」
ハルちゃんとピーコちゃんが目を輝かせて言う。やっぱり女の子なんだ、お買い物好きだよね♪
「分かった。でもぬいぐるみのフリしててね。」
「ありがとう!」
「男の子はお留守番ね。」
「…おい、何か俺のちくわの話が出なかったけどよ。ちくわ売ってないならそのモールとやら行かなくてもいいぞ!」
ちくわが目当てだったかこのこぐまは…。
「アルカス君、わがまま言っちゃダメだよ。
ボク達はゆっくりお留守番でもしてよう。
パパが女の子のお買い物は邪魔しちゃダメなんだって言ってたよ。」
「へぇ〜。ロタ君のお父さん、良い事言うのね。
それに比べてアルカスって全くどういう教育されてたのか…。」
「おい!言っとくがな、俺は王子で父さんは王様だぞ!」
「はいはい、偉いねー。じゃ、お留守番頼んだよ。って言っても静かにぬいぐるみとして待ってるのよ。
いってきまーす。」私はハルちゃんとピーコちゃんを鞄に入れて部屋を出る。
「ホントだぞ!ホントだからな!」
「アルカス君、聞こえちゃうよぉ…!」
後ろからアルカスの声が聞こえてたけど私は気にも留めずに階段を下りる。
いってきます、と声をかけて扉を開けると結姫が待っていた。
「結姫、お待たせ!」
「大丈夫よ、行きましょ。」

私達は駅まで歩いて電車で隣町に向かう。
流星駅から虹泉駅までは6駅あって、結構遠い。
私達は切符を買って電車に乗り込む。
「みのりは何買うとか決めてる?」
「うーん、何か見て良いのがあったら買おうかなって感じ。お小遣いがピンチなんだよね…。」そう、私はアルカス達が来てからこの子達のお食事代に大事なお小遣いが消える日々…。
「ごめんなさい、私達のせいですね…。」と鞄から小さな声がする。
「ううん、あなた達は気にしないで…。しょうがないことだもん。」
「…?みのり?」
「え、あ!いや、独り言独り言!」
「変なのー。」結姫がクスクスと笑う。
「あはは…。」そうだった、結姫は何も知らないんだった。危ない危ない。
『次はー虹泉、虹泉です。駅前、レインボーモールにお越しの方は次でお降り下さい。』
「あ、もう着くね。」
「うん、行きましょ。」
『ご乗車ありがとうございました。虹泉です。』私達は電車から降りてモールへと向かった。