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スターサインプリキュア☆

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「あれからもう20年も経ったのですね。杏里さん達はお元気かしら。」
「もう20年も経っているんだ。随分と大人になっている事であろうな。」
「私たちの事、覚えているかしらね。」
「きっと、覚えていてくれている事でしょう。」
「では、本題に入ろうか。おや?ネーブはいないのか?」
今ここに集まったのは20年前、共に大役を果たした仲間達だ。アルネ、ピック、スアロ。
本当はここにネーブもいるはずなのだが…。
「彼女は今、旅に出ていると聞きましたよ。
私も連絡が付かないのです。」
「非常事態と言うに…困ったものだが、彼女らしいな。」
つい1か月ほど前に見かけたのだがまたどこかへ行くとは…昔から彼女はフラッと現れては消え…という感じだった。
気分屋というか、まあ何にも縛られずに自由奔放に生きる彼女を私は少しうらやましく思った時もあった。そういえば彼女には息子がいたはずだ。数年前に一度会ったのだが…どうしているのだろうか。
とりあえず彼女の事は分からないがそのうちまたフラッとやってきてくれるだろう。
「そうですね。相変わらずなようです。」
「では今ここにいる者で話をしよう。もう現在どういう状態にあるか、分かるな?」
「えぇ。そしておそらく、またこの星を救えるのは地球のどこかにいるであろう、
プリキュアだと思います。」
「同感ですね。」
「私もそう思いますわ。」
「しかし、うちの息子のロタはあまりにも気が弱い為、地球へ送り出すのは反対ですね。」
スアロがそう切り出す。
ロタ君は純粋な男の子だ、よく泣いているのはうちの息子がちょっかいをかけるからであって…。
「そうおっしゃるのなら、うちのハルもまだまだ子供でしょう。」
「いえいえ、うちのピーコもまだ適正ではないように思うのですが…」
「…そうなったらうちのアルカスこそ無理ではないのか!?さっき見かけたがどうもまたロタ君と喧嘩しておるようだった。」
私から見ればハルちゃんもピーコちゃんもロタ君も普通だ。もちろん子供らしさは十分にあるが、うちのアルカスは…幼稚というか…育て方を少々間違えてしまったのだろうか。
「メラク、男の子はあれくらいの方が元気があっていいのよ。」
「うちのロタが気弱すぎるのです、申し訳ない。
アルカス君のはつらつとしたあの姿がうらやましいですよ。」
「いや、でもまだうちのアルカスを地球へ送るわけには…未熟すぎる。」
「ふふふ。でも20年前、私たちが地球へ行った時も、相当未熟だったのではないのですか?確かに、アルカス君も、ハルも、ロタ君も、ピーコちゃんも子供ですわ。ですが、彼らなりにいいところもたくさん持ち合わせている。だから、地球に行ってもきっと何とかしてくれると、私は思いますよ。」
アルネが言う事はいつも適切且つ正論である気がする。
よくよく考えてみればどのみち私はこの国を離れることは出来ぬ、そうなると選択肢はやはり…。
「フム…確かにアルネの言う通りかもしれぬ…。私も今は国王だが昔は…」
「私の羽、1本取られたこともありましたよ。」
「そういえば私は、本に落書きをされました。」
「似た者親子だこと。そういえば私は…」
「もういい…、これ以上言うでない。」
敢えて言わないがアルカスほどではなかった。
そりゃ私も昔は少々落ち着かない時期もあったとは思うが…。
その時だった。ガッシャーン!
「キャァァァァ!」すざましい音と同時に様々な叫び声が聞こえる。来たか…!
「みんな、スタージュエルの元へ!」
「了解!」