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スターサインプリキュア☆

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「いってきまーす!」と出かけようとしたその時。
「みのり。おいで。」とお母さんが私を呼んだ。
何?と行くと急にきゅっと抱きしめて、頭を撫でてくれた。
「心配しなくても、きっと大丈夫だからね。」
「うん…。ありがとう、お母さん。」
「さ、いってらっしゃい。結姫ちゃんもきっと合格してるわよ。」
「うん、いってきます!って結姫!」扉を開けるとそこには制服姿の結姫が立っていた。
「あら結姫ちゃん、おはよう。」
「おばさん、おはようございます。みのりも、おはよう。」
「な、なんでいるの?もう準備バッチリじゃない。」
「今日の星占い、最下位でしょ?きっとちくわ買いに早めに行くんだと思って。ドタバタしてたの、聞こえてたよ。」
「ごめんね〜結姫ちゃん。いつもうち迷惑じゃない?
うるさかったら、うるさーい!って叫んでもいいのよ?」
「とんでもないです。ご心配なさらないで下さい。」
「ふふ、ありがとう。結姫ちゃんも、星ノ台絶対受かってるわよ!」
「ありがとうございます!行こ、みのり。」
「うん、行ってくるね。」
「いってらっしゃい。」
この子は真瀬結姫(まなせゆき)私の小さい頃からの親友で、家も隣同士なの。
落ち着いてて、女の子らしくて、背も高いし自慢の友達。
「もしかして高校で何か厄介なことがあったりして。」と笑いながら結姫が言う。
「えぇ…何よそれー。はあ、でもきっと合格してる…とは思うけどやっぱり何か不安なんだよね。」
「2人で勉強も頑張って来たじゃない、きっと大丈夫よ。」
「そ、そうだよね。とりあえずまずはちくわ買いに行くぞ!」
「おー!」
2人で走ってスーパーに向かう。だいぶ太陽も出てきて気温もいい感じになってきた。
空もバッチリ快晴!きっと大丈夫だよね!
「えーっと。ちくわちくわ…っと。」
「それにしてもラッキーアイテムがちくわとか変わってるね。」結姫が隣でクスクスと笑いながら言う。
「まぁ、そうだよね、うん。1袋でいっか、とりあえず…。」
私はそう言いながら何となく奥の方のちくわを取る。お菓子も気になるけど、ちくわだけで会計を済ます。
「よし、じゃぁちくわ食べながら合格発表でも見に行きますか。」
「恥ずかしいから学校に入る前にはちゃんと食べ終わっておいてよね。」
「分かってるよ〜。全部じゃなくて1本だけにしておくから!」
私はさっそく袋を開けて1つを口に加える。
「え、まさか1袋全部食べる気だったの…?」
「ん?何か言った?おいしいよ、結姫も食べる?」
私は袋からもう1本取り出して結姫に差し出す。
「わ…私はいい。」
せっかく出したのに…。一瞬これも口に入れようと思ったけどさすがに口をパンパンにしながら学校へ向かうのは行儀が悪いからやめて、袋にしまった。
私は1本モグモグと食べながら結姫と高校へ向かう。
同じく星ノ台高校へ向かう学生さん達がと合流。さすがに食べ歩きしながら合格発表見に行く生徒は見当たらないので4分の1ほど残ったちくわを全部食べ切った。
しばらくちくわを持っていたからか手が何となくちくわ臭くなった気がする。
「でもこれがラッキーな方向に私を導いてくれるのかも!」
「…もうすぐ学校着くよ。」
「ハハハ…。さて、気合入れて…ってあーーー!」一斉にみんなが振り返る。
「結姫…受験票…忘れた…。」
ポケットに入れたはずの受験票がない…。
ちくわの事考えすぎて机の上に置いた受験票取り忘れたんだーー!
「ちくわってバッドアイテムだったんじゃないのー?」と結姫が笑いながら言う。
「そ、そんなことないもん!多分!急いで取りに行くから先に行ってて!」私としたことがなんという失態。あー超ダッシュで行かなきゃ。
「全く…みのりらしいんだから。」