スターサインプリキュア☆
「あぁーーーもう!ムカつくムカつくムカつく…!」
「まさか3人目が現れるとはな。」
「あぁ〜もう!何かいい策はないのバルジ!?」
「あったらとっくに使ってるっての…。」
「このっ…バカッ!!」
ゴンッ!
メシエが部屋に転がっていた黒い石をバルジに投げつける。
「いってぇぇぇぇぇ!!!何しやがる!」
「頭でも打った方がいいアイデアが浮かぶんじゃないの?」
「メシエ…てめー…!」
「へー、いいの?あたしに手出したらあなた…もう…。」
「…っ。」
「あんたの空っぽな頭で何考えられるか分かんないけど次の作戦はあんたに任せるわ。
私はまた別に案を練っておくから。」
「じゃあ、俺の作戦は失敗するって事かよ。」
「当たり前でしょ、元々期待してないし。それに…あんたはもう本当は消えてる身なのよ。
こうやってあたしの代わりに動けるだけでも感謝するべきじゃないの?アハハハハ!」
チッ。メシエのやつ、機嫌が悪いからって…。でもこいつの言うとおりだ。
俺は自信を持って人間界に行った。でも倒せなかった。プリキュアを…倒せなかった。その罪は重い。
「分かったよ、今回は俺が時間を稼いでやる。」
「最初っから素直になればいいのよ。」
「…。」
「せいぜい死なないように。あんたが消えたら計画が狂うわ。」
「それは任せておけ。俺にはもう後がないかも知れない、だからあいつらの決定的な弱点を掴んでくる。」
「楽しみにしてるわ。もしあんたがいい情報掴んで来たら…そうねー、あんたへの処分を撤回してくれるようにブラックに直訴してあげるわ。」
「ホ、ホントか!?」
「ええ、任せなさい。」
「必ず果たしてみせる…この役目!」
そう言ってバルジはスッと消えた。
作品名:スターサインプリキュア☆ 作家名:☆Milky☆