二次創作小説やBL小説が読める!投稿できる!二次小説投稿コミュニティ!

オリジナル小説 https://novelist.jp/ | 官能小説 https://r18.novelist.jp/
二次創作小説投稿サイト「2.novelist.jp」

スターサインプリキュア☆

INDEX|64ページ/241ページ|

次のページ前のページ
 

「…。」
あたしらは全部ブラックによって生み出された存在。だからあたしは消えるのなんて全く怖くない。
だってそうでしょ?寝ても覚めても近くにあるのは真っ暗で静かな世界。
でもそれを不満に思った事なんてない。
むしろ誰にも邪魔される事もなく、好きな事が出来る最高の世界。
ブラックに消されたってブラックホールの中に閉じ込められるだけで永遠に生き続ける。
ここと同じく真っ暗な闇の世界。だから変わらないじゃない。なのに、何故バルジ…
あいつはそんなに怖がるの?私には理解できない…。それとも他に理由が…?
コンコン。
「誰?」
「メシエお嬢様、私です。フィラメントでございます。」
「入りなさい。」
「…バルジは?」
「人間界に向かったわ。」
「もうお嬢様は行かれないのですね、良かった。」
フィラメントは安堵したようにそう言う。
「時間稼ぎに送っただけよ。あいつが行ってる間にあたしは新たな策を考えるの。」
「ではまたあちらに行かれると…?」
「そうよ。」
「もう、おやめ下さい…!あちらへ行かれるのは。」
「…それはブラックのため?それとも、あなた自身のためかしら?」
「メシエお嬢様!お嬢様のためです!!」
「あたしのため…?バカな事言わないで。」
「お嬢様のように…その…とりあえず、お嬢様があちらに出入りするのはよろしくない。」
「じゃあバルジはいいわけ?」
「彼はそのうち罰を受けるでしょう。いくら行っても結果は同じです。彼にプリキュアは倒せない。」
「それはそうね。私ですら倒せなかったもの…。」
「それにあちらは危険です。お嬢様に万が一の事があれば…。」
「私は自分がしたいようにする。だからあんたは出てって、フィラメント。
私は…私には恐れるものなんて何もない。ブラックホールへ送りたければ送ればいいじゃない。」
「お嬢様…!!」
「大丈夫、ブラックには何も言わないわ。ただ、あなたの言う事は聞けない。
私だってあなた達と同じ…スター・バーストの一員なのよ。」
「分かっております…しかし…。」
「…。」
「失礼しました…。」
バタン。

「…何かおかしい。」
そう、フィラメントは何故あそこまで強く警告するのか分からない。
フィラメント…あいつは一番、ブラックに忠実な男。ブラックの願いはあいつの願い。
20年前がどういう状況だったのか分からない。けれど、プリキュアを倒すのに参加するなら私が子供であれ喜ぶのが普通じゃないの?プリキュアには他に何か秘密が…?