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スターサインプリキュア☆

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ぶわっと一気に風が流れてきて、私は思わず目を細める。
今日は曇っているせいもあってか流れてくる風がかなり冷たい気がした。
そうしてゆっくりと目を開くとそこには野木先輩の姿があった。
振り返って私達を見る。その表情は少し驚いているようだった。
「せ、星羅…。それに、あなたたちまで…。」
「この子があなたを探してたから連れてきたのよ。」
部長さんはそう言って私の背中をぐっと押した。
「わっ…!」
その勢いで私はバランスを崩しながら数歩前に出る。
「じゃ、私はこれで。」
そう言って部長さんは扉を閉めて立ち去ろうとする。
「え!?あ、ちょっと待って!!」
私は閉まりかけた扉を右手で止め、左手で部長さんの腕を掴んだ。
「ちょっと、離しなさい!」
振りほどこうとする手を私は強引に引っ張り、私は野木先輩の前へ行く。
そして先輩の前へ来たところで私は手を離す。
「ごめんなさい。でも、部長さんも話があるって言ってたじゃないですか!」
「私は急ぎじゃないからいつでもいいのよ。あなたから先に話せばいいわ。」
「私こそ急ぎじゃないですから!部長さんがお先にどうぞ。」
「私は…!」
「あ、あの!私も部長さんが先にお話しされた方がいいと思います!」
「結姫…。」
「その、先輩だからとかじゃなくて、昨日、野木先輩からお二人は幼い頃からの友達だって聞きました。
私達も、幼稚園の頃からずっと友達なんです。だからその…話し合って解決してほしいって思います。
行こ、みのり。」そう言って結姫は私の手を引き、私達はその場を離れる。
ガチャンと扉が閉まった後、私達は階段を下り4階へ。
「ごめん、みのり。みのりにはちょっと悪い事しちゃった…かな?」
「ううん、全然。私も同じような事考えてた。」
「それなら良かったぁ。」
「…私達、お弁当でも食べよっか。」
「そうね。」
結姫と私は1階の中庭へと向かう。
「先輩達ちゃんと話が出来てればいいけど…。」
「少し心配ね…。」
そんな事を話しながら私達は中庭に到着し、そこでお弁当を食べ始めた。