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スターサインプリキュア☆

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「お、やっときたわね!」
「待ちくたびれたぜ。」
上を向くと部長さんのお父さんを抱えたバルジとメシエが私達を見下ろしていた。
「あんた達!どうしてこんな…。」
「ごたごた言ってないでさっさとかかってきなさい、プリキュア。」
「部長さん、お父さんは必ず助けますから。少し離れていて下さい。」
「え、ええ…。」
「だ…大丈夫です、みのりさん。ボクが…。」
「俺らもいるからよ!」
「アルカス君、ハルちゃん、ピーコちゃん!」
ロタ君は安心したようで少し笑顔になる。
「ロタだけじゃ頼りないからな!」
「そ、そんなことないよぉ!」
いつもの2人だ。部長さんはこれで大丈夫。
「任せたよ!みんな!じゃあ結姫、先輩!いきますよ!」
『ええ!』
『プリキュア・スターサインイリュージョン!』
3人のスターウォッチが開き時計の針が回りだして3色の光が私達を包み込む。
それぞれ服や髪型が変わっていき、星座の力を得て降り立つ。
「こぐま座の溢れる勇気!キュアアルサ!」
「うさぎ座の優しき心!キュアレプス!」
「くじゃく座の強き想い!キュアパーボ!」
『光り輝く3つの星座!スターサインプリキュア!』
「やった、決まったぁ!」
「あはは。」
「さ、行くわよ!」
「さぁ、こっちもやっておしまい!ダークマター!」
「マァァァ!」
「きゃぁぁぁ!」
ダークマターの電線が伸びて私達に絡んでくる。
「み、身動きが…。」
「どうすればいいの、これ…。」
「くっ…これじゃ…おじさん助けられない…。」
「マァァァタァァ!!」
「きゃあああああ!」
電線から電気が流れてきて、体全体に激しい痛みを感じる。
「みのりー!!」
「結姫さん!!!」
「春菜!!!」
アルカス達の声が聞こえる。
「ハハハハハ!超愉快!これじゃ身動きのしようもないからね。さっさと帰っちゃう?バルジ♪」
「そうだな、こいつはどうしたらいいんだ?」
「どうせブラックの餌食になったんだから死んだも同然でしょ。
持って帰って適当に処分すればいいんじゃなーい?」
「ハハ、そうだな。」
「さ、プリキュアも諦めついたみたいだし、派手に電気流して焦がしちゃう?
それとも死ぬまで流し続ける電気の刑にしちゃう?バルジ、あんたはどっちが好みよ?」
「そうだな…。俺は…」
「…さいよ。」
「は?」
「待ちなさいって言ってんのよ!」
「私達はこんな事じゃやられない。」
「大切な人を助けられずにやられるなんて…そんな事、絶対させない!」
そう、私は…私達はこんな事で諦めるわけにはいかない!終わらせるわけには…いかない!
『はぁぁぁあああああ!』
私達は渾身の力を込め、電線を引きちぎる。
『なっ!?』
パーボがバルジから部長さんのお父さんを奪い返し、部長さんの元へ行く。
「ちっ!あんたも巻き添えにしてやる!ダークマター!」
「マァァタァァ!!」
メシエがそう言うと部長さんに向かってダークマターから電線が伸ばされる。
「させるかーーーっ!」
わたしは右手を伸ばして電線を掴んだ。
「っ…!」
電線はまた体に絡んで来ようとしている。
でも、私が守らなきゃ…!
「プリキュア・レプスエーリアル!」
その声と共に光のバトンが私に絡んできた電線を引きちぎる。
「レプス!」
「アルサ!大丈夫!?」
「うん、ありがとう!」
「星羅!」
「春菜…相武さんに、真瀬さんまで…その、助けてくれてありがとう。」
「とりあえず今はお父さんを連れて逃げて下さい。奪われた光は私達が必ず取り戻します!」
「私も、精いっぱい頑張ります!」
「春菜の力に、きっとなって見せるわ。」
「おい、お前!こっちに逃げるぞ!ハル達も来い!」
アルカスが走って行くのを見てハルちゃんもピーコちゃんも、ロタ君も部長さんも走り出した。
『ええ!』
「せ、星羅さん、こっちですー!」
「わ、分かったわ。」
「させるかっ!ダークマター!」
「マータァァァァ!!」