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スターサインプリキュア☆

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私はロタからもらった時計を再び腕にはめる。
私もどうしてこんな事をしているのか未だによく分からない、けれど今はただ3人の力になりたい気持ちだけが込み上げてくる。
「プリキュア・スターサインイリュージョン!!」
私がそう叫ぶと時計が開き、針がくるくると回って青色の光が私を包み込んでいく。
そして髪が伸び、メガネはいつの間にか消え、体はコスチュームに包まれていく…。
「星羅さん!」
「ロ、ロタ…?」
目の前にロタが飛び出してきた。これはどういう事なの…?
「星座の力を受け取って下さい!」
ふと見渡すと私の周りには無数の星が渦巻いていてまるで宇宙空間に来ているようだった。
「まさか、この中からいるか座を探せって言うの?」
「ち、違いますよ!えっと、その…あ!手を手を伸ばせば大丈夫!」
私は言われるがままに右手を伸ばすと1つの星が私に吸い寄せられるようにやってきて、その星が光って形を変え、星の飾りの付いたカチューシャになり自然と頭に装着される。
私は光から放たれて地に降りた。
「いるか座の美しき旋律!キュアデルフィナス!」
「す、すごい!かっこいいよ!部長さ…じゃなくてデルフィナス!」
「何だか前より力がみなぎってくる…。」
「フン、変身したって出来損ないだろ!?」
「そうよ、大したことないわよこの子。」
「…そう言っていられるのも…今のうちよ。」
ダークマターと呼ばれていた電柱柱が油断していた隙をつき、レプスとパーボに巻き付いている電線を緩め、2人を救出する。
『デルフィナス!ありがとう!』
弾けるような笑顔で2人は私にそう言う。
こんな笑顔でお礼を言われるのは…久しぶりな気がした。
私は2人が無事に降りたのを見届けてロタに言った。
「ロタ、この間の武器、使えるかしら?」
「はい、今のあなたなら…。」
「響け!いるか座の力よ!」
私は自然と言葉が出ていた。
すると星の光が集まって来てハープのような形になる。
ポロン、ポロン。
私が弦に触れると綺麗な音が鳴り、符頭の部分が星型になった音符が次々と現れる。
「プリキュア・デルフィナスソリスト!」
私がそう言うと音符が連なり、まるで楽譜がダークマターを包み込むようにして音符がダークマターの周りを回り締め付けていく。
「マァァタァァ…!」
「ちょっと…出来損ないじゃなかったじゃない!?」
「し、知らねぇよ!」
「とりあえず撤退するよ!!」
そう言ってバルジ・メシエと呼ばれる男女も消えてしまった…。