二次創作小説やBL小説が読める！投稿できる！二次小説投稿コミュニティ！

　そしてロザリアの目に、信じられないものが映る。
　浮き沈みを繰り返す子どものすぐ後、川面を滑るようにこちらへ向かってやって来る−−見慣れた黄金色が。
　躰の重さをとやかく不満に思う暇もなかった。どうにか躰を起こすとロザリアは、四つん這いになりながら川に向かって絶叫した。
　けれど。
　確かに「ジュリアス」と叫んだのにその声は、激しく逆巻く流れの中、岩にぶつかる飛沫の如くこっぱみじんに砕かれ、霧散した。