機動戦士ガンダムRS 第33話 ハイパー・メガ粒子砲の恐怖
そのうち1発がユーピテルのビーム・マシンガンに命中し破壊した。
※
ドゴス・ギアでは、命中弾がブリッジを襲っていた。
「艦長」
チャップ中尉がブライアン艦長に命令を仰いだ。
「取り舵20。
回り込め」
ブライアン艦長が命令した。
「10時の方向にモビルスーツ群」
ステファニー軍曹が報告した。
※
サオトメは、母艦の危機を感じた。
「ここは、任せる。
俺は、母艦に戻る」
サオトメは、マゼランに通信を入れた。
「了解。
後の直掩任務は、こちらで行います」
そういうと通信が切れた。
サオトメは、ガンダムサイガーを最大稼動モードに入れるとη艦隊のところまで急いだ。
※
「ウォーレン中尉とアイゼッター少尉が機体を損傷。
着艦します」
マーネリー軍曹が報告したときまた命中弾が襲った。
「64から72ブロック閉鎖。
艦稼働率、43%に低下」
チャップ中尉が現在のドゴス・ギアの状況を報告した。
※
1機のグゥルに載ったジンがスナイパーライフルを撃ち別のグゥルに載ったジンがキャットゥス 500mm無反動砲を撃った。
キャットゥス 500mm無反動弾がブリッジ近くに命中した。
※
「もう駄目だ」
イワン軍曹が半泣き状態で叫んだ。
「弱音を吐くな、ベイト軍曹」
チャップ中尉がイワン軍曹に喝を入れた。
「ミサイル、撃て。
機関最大。
振り切れ」
ブライアン艦長が全速で逃げるように命令した。
ブライアン艦長の命令でミサイルが発射されたがミサイル発射管にキャットゥス 500mm無反動弾が命中した。
※
それは、サウス中尉も確認できた。
「ドゴス・ギア」
今すぐ直掩に行きたかったが眼前の敵が邪魔でいけなかった。
※
ドゴス・ギアは、少し高度を下げた。
「ミノフスキークラフトの出力低下。
高度が維持できません」
チャップ中尉が被害報告をした。
※
なおもディン部隊が襲ってきた。
1機のディンが対空砲で撃墜され別のディンが主砲の直撃で撃墜された。
しかし1機のディンがブリッジ前に来て76mm重突撃機銃を構えた。
※
それにブリッジにいた皆が驚愕した。
皆は、恐怖におののき逃げ出そうとするものもいた。
ブライアン艦長は、1人そっと目を瞑りそのときを待った。
直後76mm重突撃機銃は、真上から来たビームによって破壊された。
※
「なに?」
パイロットは、驚きのあまり真上を確認すると白い機体がものすごい速さでこちらに来ていた。
パイロットは、反応できず左腕に持っていたビームサーベルで切られ撃墜された。
その機体を確認した皆は、歓喜した。
それは、サオトメが駆るガンダムサイガーだった。
※
「あれは、ガンダムサイガーか」
シグーのパイロットも確認した。
※
サオトメは、ドゴス・ギアに通信を入れた。
「こちらアツシ・サオトメ少佐。
ブライアン艦長、機関部の被弾状況を知りたい」
サオトメは、ブライアン艦長にドゴス・ギアの機関部への被弾状況を質問した。
「機関部は、無事だ。
少々ミノフスキークラフト出力が低下しているが大丈夫だ」
ブライアン艦長は、被弾状況を伝えた。
「了解」
そこで通信が切れた。
サオトメは、1機のグゥルに載ったジンのキャットゥス 500mm無反動砲の弾頭を回避した後メガビームライフルで撃墜した後背後にいた1機のディンをメガビームライフルで撃墜した。
さらに背後に回った1機のグゥルに載ったジンをメガビームライフルで撃墜した。
そして1機のスピアヘッドを撃墜した。
そして1機のディンを60mmバルカン砲で蜂の巣にし撃墜した。
さらに左手にカスタム・ビームザンバーを持たせると2機のディンを立て続けにメガビームライフルで撃墜した。
そして後上方から1機のジンがグゥルからジャンプすると重斬刀で貫きに来た。
サオトメは、その攻撃を紙一重で回避すると左手に持たせていたカスタム・ビームザンバーで反撃し撃墜した。
さらに2機のグゥルに載ったジンを立て続けにメガビームライフルで撃墜した。
サオトメがさらに敵を撃墜しようとしたとき1機のディンがガンダムサイガーの背後を取った。
しかしサオトメは、気づいていたかのように攻撃直前で振り向きメガビームライフルで撃墜した。
そしてサオトメが最初から狙っていた2機のグゥルに載ったジンを立て続けにメガビームライフルで撃墜した。
そして1機のディンをメガビームライフルの3発目で命中させ撃墜した。
※
シグーのパイロットは、ガンダムサイガーに向け76mm重突撃機銃を3発撃った。
「ナチュラルごときがいい気になるな」
※
サオトメは、76mm重突撃機銃をメガビームライフルで防がせた。
「ここでエースのお出ましか」
サオトメは、残り時間を見たがあまり時間が残っていなかった。
※
シグーのパイロットは、シグーに重斬刀を持たせるとガンダムサイガーに切りかかった。
しかしガンダムサイガーは、シールドで防いだ。
左手でパンチしようとしたがガンダムサイガーは、右手で防いだ。
「そんなに死に急ぎたいか?」
シグーのパイロットは、サオトメの質問を聞いた。
「何?」
サオトメの言葉は、シグーパイロットの逆鱗に触れたらしく28mmバルカンをガンダムサイガーに撃ったが回避された。
28mmバルカンに気を取られている隙に頭突きをし重斬刀で切ろうとした。
しかしガンダムサイガーは、回避し一度距離をとるとビームサーベルを持ち接近してきた。
シグーのパイロットは、反応できずコックピットを切られ撃墜された。
※
η艦隊と第112遊撃艦隊は、ハイパー・メガ粒子砲の安全圏まで脱出できた。
「安全圏までの脱出を確認」
ベルナルド少尉が報告した。
「δ艦隊に打電。
ハイパー・メガ粒子砲発射せよ」
ブライアン艦長がδ艦隊に打電するように命令した。
※
それは、アラスカの制空にいたδ艦隊がキャッチした。
「η艦隊から打電。
ハイパー・メガ粒子砲を発射せよとのことです」
通信士が艦長に命令した。
「ハイパー・メガ粒子砲、発射」
艦長の命令でネェル・アーガマは、ハイパー・メガ粒子砲を発射した。
※
臨界に達しIフィールドの檻から解き放たれた膨大なメガ粒子砲は、8段階の加速と収束リングを経て砲口からほとばしった。
このビームは、誤らず地球軍本部のアラスカに命中した。
そして莫大なエネルギーは、地下装甲を破壊しその下に厳重に保管されていたサイクロプスを破壊した。
しかし被害は、それだけではすまなかった。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第33話 ハイパー・メガ粒子砲の恐怖 作家名:久世秀一