機動戦士ガンダムRS 第35話 堕ちた獅子
デュエルダガーのパイロットたちの士気は、満々だった。
※
シグマン大尉は、ユーピテルにビームサーベルを持たせると1機のディンを貫き撃墜した。
さらに1基の大型砲をビーム・マシンガンで破壊した。
そして1隻のデモイン級の1基の対艦ミサイルランチャーと対空ミサイルランチャー、250mm速射砲を破壊して最後に艦橋をビーム・マシンガンで破壊して撃沈した。
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その報は、ドゴス・ギアにも伝えられた。
「敵の新手の量産型モビルスーツだと?」
ブライアン艦長は、その報に耳を疑った。
「はい。
ビームライフルとビームサーベルを装備しているもようです」
マーネリー軍曹が報告した。
「戦いを長引かせたツケが回ってきたか」
ブライアン艦長は、肘掛を拳で叩いてそういった。
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ユーピテル部隊は、当初混乱していたが自分たちの機体より性能が格下だとわかれば恐れず立ち向かった。
1機のユーピテルは、新型量産モビルスーツにビームサーベルで切りかかった。
新型量産モビルスーツは、シールドしたがシールドごと左腕を切られた。
そして臆した敵機のコックピットを貫き撃墜した。
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ストライクダガーがユーピテル部隊を襲った。
「なめるな」
パイロットのジャン・キャリー大尉がそういうとストライクダガーをジャンプさせ肩部の連装シヴァを撃ち1機のユーピテルを撃墜した。
そして着地すると52mm機関砲ポッドでさらに2機のユーピテルを撃墜した。
そのときユーピテルのビーム・マシンガンとは、比較にならないほどの高出力ビームが襲ってきた。
キャリー大尉は、その攻撃を回避した。
ビームの発射方向を見るとガンダムサイガーがいた。
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サオトメは、上空からまた新手が現れたのを確認した。
「あいつは、できる」
サオトメは、メガビームライフルを別の新型モビルスーツに向かって撃った。
牽制弾だったため回避されたが並のパイロットなら直撃している。
「あいつは、エースだ」
サオトメは、ガンダムサイガーを新型モビルスーツの前に着地させた。
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キャリー大尉は、これまでエース級と戦ったことが無かったため武者震いしていた。
「あいつを倒せばこの戦争も終わる」
キャリー大尉は、ストライクダガーに52mm機関砲ポッドをマウントさせ腰部のビームサーベルを抜いた。
ガンダムサイガーもビームサーベルを抜いた。
キャリー大尉は、ガンダムサイガーに接近した。
ガンダムサイガーは、ビームサーベルを構えたままだった。
キャリー大尉は、どんどんガンダムサイガーに接近した。
そのときガンダムサイガーが腰部ビーム砲を撃ってきた。
キャリー大尉は、回避できずシールドしたが貫通され両腕を破壊された。
隙を作ってしまいその間にコックピットを切られ撃墜された。
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サオトメは、新型モビルスーツが接近戦を仕掛けてくるのを確認した。
「なるほど」
サオトメもガンダムサイガーにカスタム・ビームザンバーを持たせた。
新型モビルスーツが接近してきた。
サオトメは、V.S.B.Rの発射準備をした。
そして十分に接近したところでV.S.B.Rを高速モードで撃った。
新型モビルスーツは、シールドしたが対ビームシールド貫通用兵装のため物理シールドなどで防げるものではない。
そのため貫通され両腕を破壊された。
その隙にカスタム・ビームザンバーでコックピットを貫き撃墜した。
「所詮こんなものか」
サオトメは、敵のあっけなさに嘆いた。
※
第81独立部隊の隊長であるキャリー大尉の戦死は、司令室にも伝わった。
「何だと?」
司令官は、呆然としていた。
※
士気が下がったのは、前線の兵士も同じだった。
その報にパイロットたちは、烏合の衆に成り下がった。
サオトメは、背後から狙っていた1機のジンをメガビームライフルで撃墜した。
左腕にG-M.B.Bを装備させると1機の飛行しているディンをG-M.B.Bで撃墜しG-M.B.Bを再びマウントした。
そこに1機の新型量産モビルスーツがビームライフルを撃ってきたがそこに1機のジンが重斬刀を持ち接近してきた。
「こ、こいつは何を考えているんだ?」
サオトメは、ガンダムサイガーをジンの懐に飛び込ませるとメガビームシールドでビームライフルの射線にジンを飛ばした。
ジンは、新型量産モビルスーツのビームライフルを命中され撃墜した。
「各機、敵は指揮系統が混乱して何をしでかすかわからない。
十分に注意しろ」
サオトメは、仲間たちに命令した。
サオトメは、その新型量産モビルスーツの頭部をメガビームライフルで破壊し撃墜した。
さらに1機のシグーのコックピットにメガビームライフルを撃って撃墜した。
さらに2機のディンを立て続けにメガビームライフルで撃墜した。
そして1機のジンをカスタム・ビームザンバーで切って撃墜した。
サオトメは、ガンダムサイガーを飛行すると上空から2機の新型量産モビルスーツをメガビームライフルで撃墜した。
そして着地すると1機のジンの頭部をメガビームライフルで破壊し撃墜した。
そして背後にいた2機の新型量産モビルスーツの頭部をメガビームライフルで破壊し撃墜した。
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迎撃システムとモビルスーツ隊のほとんどを破壊されたパナマ基地に攻略艦隊が主砲の有効圏内まで近づいていた。
「撃て」
ブライアン艦長の命令で各艦は、攻撃をはじめた。
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その衝撃は、司令室も襲い主砲によって司令官たちが一瞬で焼かれ死んだ。
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司令部が破壊されたことによって兵士たちは、戦闘を止め投降する者が現れた。
「スウィート・ウォーターで死んだマリーの仇だ」
ユーピテルのパイロットは、投降のためジンのコックピットから出たパイロットに向かって120mmマシンガンを撃った。
施設からは、大量の兵士たちが投降し出てきた。
「化け物の捕虜なんているかよ」
ユーピテルのパイロットは、バルカン・ポッドで歩兵たちを虐殺した。
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サオトメは、その様子を遠くから見ていた。
「弱者をいたぶって何が面白い」
サオトメは、味方の虐殺行為を遺憾に思っていた。
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戦場跡には、虐殺された地球軍兵士の血肉が散乱していた。
撃墜されたモビルスーツやマン・マシーンなどの兵器も同じような惨状だった。
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「失礼します」
ザラ大統領、アズラエル大統領とウズミ前代表の会談中アズラエル大統領の側近の1人が入ってきて耳打ちをした。
アズラエル大統領は、相当驚いていた。
パナマ陥落の報がアズラエル大統領にも伝えられた。
「何かあったのですか?」
ウズミ前代表がアズラエル大統領に質問した。
「パナマが陥落しました」
冷静さを取り戻したアズラエル大統領が答えた。
作品名:機動戦士ガンダムRS 第35話 堕ちた獅子 作家名:久世秀一