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機動戦士ガンダムRS 第36話 決意の砲火

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 セントラルハウスでは、フリット総理大臣の許にオーブ政府からの回答が来た。
「要求は、不当なものであり従うことは出来ない。
オーブ連合首長国は、今後地球連合に属す意志に変わりはない。
これですべての望みは、途絶えたか。
オーブ連合首長国への攻撃を認可する」
 フリット総理大臣が側近に命令した。

             ※

 アークエンジェルのブリッジでは、ラミアス艦長が艦長席に座りたそがれていた。
そのときドミニオンから通信が入った。
「ラミアス艦長、オーブ政府が正式回答をコロニー政府にしたということです」
 バジルール艦長がオーブ政府の動向を報告した。
しかしラミアス艦長は、聞いていないのかぼおっとしていた。
「艦長」
 思わずバジルール艦長は、思わず叫んだ。
「ご、ごめんなさい。
何か?」
 ラミアス艦長は、まったく聞いていなかった。
「オーブ政府が正式回答をコロニー政府にしたということです」
 バジルール艦長は、ため息混じりに報告した。
「そう。
ごめんなさい。
ありがとう」
 ラミアス艦長は、元気がなかった。
「好きな男性と離れたからといって気落ちするのは、やめてください」
 バジルール艦長の予想もしなった言葉にラミアス艦長は、動揺した。
「私だって好きな男性くらいアークエンジェルにいます。
その人と離れたのは、正直つらいですが私たちは艦長です。
部下に動揺は、見せられません」
 バジルール艦長は、きっぱりとそういった。
「そうなの。
ところでナタル艦長の好きな人って誰なの?」
 ラミアス艦長は、お返しといわんばかりに意地悪な質問をした。
「言えば艦長もお答えしますか?」
 バジルール艦長は、自分だけ言うのは不公平だと感じた。
「ええ、良いわ」
 ラミアス艦長は、了承した。
「ノイマン少尉であります」
 バジルール艦長は、告白した。
「フラガ少佐よ」
 ラミアス艦長も告白した。
「お互い恋愛がうまくいくといいわね」
 ラミアス艦長が互いの健闘を祈った。
「ありがとうございます」
 バジルール艦長は、そこで通信を切った。

              ※

 アイリス曹長は、ミサキ中尉に恋愛ごとで相談をしていた。
「どうしたの?」
 ミサキ中尉が本題を聞いた。
「実は、サオトメ少佐って年下じゃないですか。
年下を扱うのって難しくないですか?」
 アイリス曹長が自分の悩みを告白した。
「年下というより奥手の間違いじゃないかな。
少佐って異性とのやり取りは、疎いから」
 ミサキ中尉が論点を訂正した。
「それは、さておき普通にからかうとひどく落ち込むしちょうどいいバランスがわからなくて。
だから今度は、からかうんじゃなくて甘えてみようと思うんです。
でも年上の人が年下に甘えたら変でしょうか?」
 アイリス曹長が自分の考えた突破口を話した。
「なるほど。
自分では、普通だと思ってからかっても超奥手のサオトメ少佐には刺激が強すぎる。
そこで方法を変え甘え作戦で行くということね」
 ミサキ中尉が話を要約した。
「アイリス曹長」
 ミサキ中尉が真剣な表情になった。
「な、何ですか?」
 アイリス曹長は、一気に不安になった。
「思いっきりいきなさい」
 ミサキ中尉が提案した。
「どういうことですか?」
 アイリス曹長は、どういうことかわからなかった。
「今度隊長に会ったら猫のように甘えてみなさい」
 ミサキ中尉が詳しく話した。
「で、でも私は年上です」
 アイリス曹長は、年下に甘えることに抵抗感があった。
「大丈夫。
どんなに奥手でも女性に甘えられたくない男性なんていないわよ」
 ミサキ中尉がアイリス曹長を安心させた。
「そうかな」
 アイリス曹長は、いまだ半信半疑だった。
「でも思いっきりね。
中途半端は、だめよ」
 ミサキ中尉が忠告した。
「ありがとうございます、中尉」
 アイリス曹長は、納得した。
「それでもう少しアドバイスは、なのでしょうか?」
 アイリス曹長は、ミサキ中尉に質問した。
「そうね、隙を見せたところを狙うと良いわね。
特に背後から行くのが効果的」
 ミサキ中尉がアイリス曹長にアドバイスをした。
「なるほど。
よし、今度やってみます」
 アイリス曹長は、意気込んでいた。
「総員、第二戦闘配備。
総員、第二戦闘配備。
パイロットは、搭乗機に搭乗してください」
 そのときイワン軍曹が艦内放送をした。
「それじゃあがんばって」
 そう言うとミサキ中尉は、一足速くパイロット更衣室に向かった。

             ※

 キカサ一佐がM1アストレイのパイロット待機室に向かいパイロットたちに敬礼した。

             ※

 カガリは、国防総省の司令室で立って周辺地図のモニターを見ていた。

             ※

 ウズミ前代表は、内閣府官邸でどっしりといすに座り構えていた。

             ※

 η艦隊の旗艦であるドゴス・ギアでは、ブライアン艦長の腕時計がなった。
「時間だ。
攻撃開始」
 ブライアン艦長の命令で攻撃艦隊は、一斉にミサイル攻撃をした。

             ※

 それは、国防総省でも確認できた。
「敵艦からのミサイル攻撃を確認」
 CICがカガリに報告した。
「オーブ全軍、迎撃開始せよ」
 カガリの命令でオーブ軍は、迎撃を開始した。

             ※

 モルゲンレーテ基地からM1アストレイが発進した。

             ※

 それは、アークエンジェルでも確認できた。
「オーブ軍、戦闘開始しました」
 ロメロ軍曹が報告した。
「アークエンジェル発進します」
 ラミアス艦長の命令でアークエンジェルは、発進した。
既に前方には、ドミニオンが発進していた。
その後方には、タラワ級とスペングラー級が発進していた。

             ※

 オーブ本土に向かってくるミサイルを大量のリニアガン・タンクとM1アストレイが迎撃していた。
「アサギ」
「任せて」
「マユラ、左」
 テストパイロットだったマユラ、アサギとジュリの3人も実戦に参加していた。

             ※

 アークエンジェルもミサイルの迎撃をしていた。
「ゴットフリート照準、撃て」
 ラミアス艦長の命令でアークエンジェルは、ゴットフリートを撃った。

             ※

 キラ大尉たちパイロットは、マン・マシーンが出てくるのを今か今かと待っていた。

             ※

 遊撃艦隊とオーブ海上艦隊は、砲撃戦に入ったが武装の質の違いからほぼ一方的にオーブ艦船が沈められていた。

             ※

 ミサイルの数が多すぎてうまく迎撃ができず海上近くの迎撃部隊がほとんど破壊されてしまった。

             ※

 コロニー艦隊は、このときを待っていたといわんばかりにマン・マシーンを出撃させた。
「アツシ・サオトメ、ガンダムサイガー出る」
 サオトメたちη艦隊所属のマン・マシーン隊も出撃した。

             ※

 それは、マユラも確認できた。