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「ほむほむ？ねぇ泣き止んでよ ほむほむ」
「ひぐっ…私の名前、ほむほむじゃないよぉ…」

ここは病院。
廊下では一人の女の子が泣いていた。その女の子に寄り添う高校生ぐらいの男の人。
男の人はなんで女の子が泣いていたのかわからない。

「ねぇほむほむ、なんで泣いているのか教えてくれないと俺もわからないよ」
「だってぇ…怖いんだもん」
「怖い、何が？」
「注射とか…検査とか…ぐすっ…もう痛いのやだよぉ…」
「そっか…ほむほむ は俺とは逆なんだね」
「ふぇっ？」

男の子は私の頭を優しく撫でた。
彼の手はとても暖かくて、私はたったそれだけの彼の行動で泣きやんだ。
男の人は、どこか遠い目をしていた。

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