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宇宙戦艦ヤマトのその後 2

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ユキの母は“頑固なんだから”と言いながら帰って行った

  (同じ女性なのにどうして分かってくれないのかしら…)

ユキの瞳からポロポロ涙が流れてくる

  (会いたい…古代くんに会いたい…少しだけでいいの会って話をしたい)

そう思ってるうちにたくさんの見舞客がきて疲れたのかユキは深い眠りに落ちて行った









  「おはようございます」

古代は司令部に出勤した。まず通されたのは長官室だった

秘書室を通りその奥の長官室に通された

  「おはよう、昨日はゆっくり休めたかね?すまんな古代にもゆっくり休養を与えたいがそれ
   がどうもうまく行かなくってね…本来なら沖田の仕事なんだが…頼みたいのは航海日誌
   をもう一度読んで間違いがないか確認してほしい。確認できたらそれをデーターベースに
   読み込んで保存したいので事務局の人間に頼んでほしい。それと同時に殉職した乗り組
   員の確認だ。これが一番辛いと思うが…推定死亡日死因などわかる範囲でいい沖田が
   残したものと合致してるかそれも確認してほしいそれを元に退職金などの支払いの金額
   が決まるのでな。辛い作業と思うが出来るだけ早くあげてほしい。これが終わった時点で
   翌日から一か月の休暇となる。部屋は秘書室が空いてるからそこを使ってくれ。
   今秘書は募集中だから誰も使っていない。端末も置いてある。何か調べたいと思ったらそ
   れを使ってくれ。」

そう言うと立ち上がり“会議があるから…”と言って部屋を出て行った

沖田は好んで紙媒体を使用していた。


最初の日付は飛び立つ前のまだエンジンの取り付けも済んでいない時から始まっている。

     (ノアの方舟計画なんぞ誰が計画したのか!断じて認めん!)

枠の外にそんな一言が書いてある。古代は“沖田さんらしいな”と思いながら続きを読む

     (古代、島、真田、南部、相原、太田、そして私の艦を今まで全て取り仕切ってきた
      徳川さんは外せないな。これがメインスタッフだ。若すぎると言われそうだが今まで
      戦艦に乗ってた事のある人間は今までのセオリーにがんじがらめになってしまう。
      今回はセオリーなどわからないぐらいの人間がいいかもしれん。あと森雪…あの子
      は外せないな。旧式のレーダーの訓練を随分前から学習してるそうじゃないか。
      看護師としても佐渡さんのお墨付きだ。個性的なのが揃うから女性を一人入れれば
      空気も軽くなるかもしれないな。しかし古代は私に付いてきてくれるだろうか?)

古代は改めて人選が確かだった事を確認した。俺と島と南部は短気…相原と太田は気が長い。真田さんは大人だから違った見方が出来る人だ。

     (無事飛び立った。しかし戦いは始まったばかりだ。森くんのレーダーは正確だった。
      旧式だからともたついていたら飛び立ってすぐ海の藻屑になってしまうところだった
      まだ始まったばかりだが…行けそうな気がするイスカンダルへ。私の体は戻れない
      かもしれないがヤマトを方舟になんてしない。絶対に戻ってくる!)

この日の筆圧は異常なほど強かった。沖田の心意気が垣間見える




作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 2 作家名:kei