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宇宙戦艦ヤマトのその後 2

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古代の携帯が鳴った。相手を確認すると南部だった

  「どうした?」

まるでヤマトの中にいるような緊迫した声で出ると

  「お疲れ様です、南部です。今古代、どこにいる?」

古代はヤマトを降りたんだと再確認して声をゆるめて今島の実家にお世話になってる事を告げた

  「真田さんから連絡もらってびっくりしたんですけど…」

南部からの電話に島も耳を傾ける。古代は島にも聞こえるようにした

  <ユキさん再入院してるんですよ。中央病院に行って戻ってきた所なんですが真田さんの
   話によるとドッグから出ようとしたら中央病院のスタッフが佐渡先生を呼びに来て…一緒
   にユキさんのところへ行ったそうです。>
  「でもどうして再入院なんだ?検査の結果は異常なしだったじゃないか。」(古代)
  <どうもストレスで貧血起こしてその時肘にひびが入ったそうで…>
  「南部、お疲れさん。それでユキはどうなんだ?」(島)
  <病院も心肺停止状態の影響かもしれないと詳しい検査をすると言うことでしばらく入院と
   なりそうですね。顔色は悪いしなんだか痩せちゃったなぁって思いました。>
  「そうか…俺の家は中央病院からちょっと距離あるからなぁ…古代、どうする?」

島の問いに答えられないでいると

  <まぁすぐ退院ってわけじゃなさそうなので…病室は東病棟8階のC棟ですから…>

そう言うと南部はさっさと携帯を切った。

  「さて、奥手の古代くんはすぐ行動するかな?」

いたずらっぽくつぶやく南部に

  「まぁったく…あまりいじるなよ?ひねくれると大変だって守がよく言ってたんだ。」

口ではそう言ってるが笑いながら真田が答える

  「古代の事だから“軍に行かなくちゃ”とか言って絶対行かないんですよ。俺毎日通おう!」
  「あてられるのがオチだぞ?」

真田の忠告も聞く耳を持たずで

  「まぁ多分そうでしょうね。でもね真田さんみんなのマドンナを一人占めしようとしてる人間
   に遠慮なんて必要ありません!」

断言する南部を見て

  「南部もやっぱりユキを狙ってたか?」

真田が聞きにくい事をさらっと言う
 
  「普通の男子だったら絶対アタックするでしょう?さすがの真田さんだって最初見時“お?”
   って思ってるはずですよ。どうも俺らと違って初対面っぽくなかったけど。
   継ぐつもりないですがもしユキさんを実家に連れて行ったら俺よりユキさんを大事にすると
   思いますよ、俺の両親はね。」

すでに諦めてる相手のせいかかなり饒舌に南部はしゃべる

  「ははは、そうか?」
  「そうですよ絶対。俺を差し置いてユキさんを女社長に!って育て始めちゃうかもしれない」
  「ユキが女社長か。似合わないでもないな。」
  「でしょう?どうします?社長自らテスパイとかしちゃたりして!」

二人の想像は果てしなく続き結局その日は朝が来るまで飲み明かしてしまったのだった


作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 2 作家名:kei