宇宙戦艦ヤマトのその後 2
上着を脱ぎながら島が入ってきた。島はオートミールを受け取りながら古代がいないことに気付いた
「いただきます。」
島はおいしそうに食べて
「うまい!こりゃ生活班欲しがるだろうな。でもダメだ。まぁ暇な時にボランティアで協力する
んだな。太田はいい主夫になれそうだな。」
そう言うともう一度うまい、と言いながらオートミールを食べた
「相原はお母さんは待機中と言ってなかなか帰らなかったんですがユキさんに説得されて
帰って行きました。今日実家の秋田に戻る予定だったんですって。一日伸びたから私が
ホテルを手配して飛行機まで手配してやりましたよ。秘密ですが向こうに着いてからも
ハイヤーまわしちゃいました。俺やる時はトコトンやるんです。あと徳川さんが半ズボンに
サンダルで来ましたよ。お孫ちゃんと遊んでたんですってそのまんまのかっこうでしたね。
ユキさんの両親に会わないように…とか言いながら帰って行きましたが…ユキさん何か
あったんですか?余り考えたくないんですが…(ユキは苦笑いする)真田さんもさっきまで
いたんですが中央病院の技師と義足と義手の話があると言って出て行きまして…そのま
ま今日は部屋に戻ると言いまして…残念ながらオートミールにはありつけなかったんです
太田はきっと次の時食べ物の恨みを真田さんから受けると思いますよ。
それと加藤と山本も来ました。ブラックタイガー隊はもう辞令が出てて休暇明けには月に
行くんだって。生活班は女性が多いからほとんどきてたかな。」
南部が今日の大体の事を教えてくれた。まだオートミールを食べ終わってない島をちょっと廊下に付き合わせて
「なんで古代がこないんだよ。」
とこっそり言った
「司令部と目と鼻の先だからきっと仕事が終わったら行くと思うんだけどな。沖田さんの代
わりにいろいろやってるんだと思うんだ。今日は俺んとこ来ないから…行動がわからない
んだけど…」
島がそう答えると
「仕事じゃしょうがないかもしれないけどユキさん古代に会いたくてしょうがないんだよなぁ
放射能除去作業の仕事の事も聞くのは古代のことばっかりでさ。まぁあてられちゃうと
分かってるから別にどうこうないけどユキさんがかわいそうでさ…」
南部がため息ついてそう言った
「ひょっとしたら今日の帰り寄るかもしれない。それに期待しよう」
島はそう言って病室に戻った
作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 2 作家名:kei