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宇宙戦艦ヤマトのその後 3

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  「まぁとりあえずまだお前は仕事中だからな。ちゃんと仕事あげて…すっきりしてからユキに
   会いに行けばいい。今日も人でいっぱいだった。ユキは本当に人気モンなんだな。
   古代、ちゃんと捕まえておかないと誰かがさらって行っちゃうかもしれないぞ?」

真田がイジワルっぽくそう言うと

  「ほら、もう12時だ。おまえの部屋この先だろう?さっさと寝ないと明日の仕事に差し支える
   ぞ?まだかかりそうなのか?」
  「そうですね、2,3日で終わらせたいと思っています。」

古代はそう言うと“おじゃましました”と言って真田の部屋を出て自室に戻った






翌朝余り熟睡できず少し重たい頭を引きずるように起きた古代は寝癖を直すとそのまま出勤した。

食堂に行ったらほとんどヤマトの乗組員でうまっているからユキの見舞の話が出ると言葉に詰まりそうで話に入って行けなさそうだと思ったからだった

秘書室には誰もいなかった。古代は昨日しまった書類を取り出すと昨日の作業の時つけたクリップを外し端末を取り出すと紙媒体だった日報を事務局に頼まず自分で入力し始めた

  (俺たちのヤマトの最後の仕上げを人に頼むわけにいかない)

古代はもう一度読み直しながら日報を一字一句間違えないよう入力していく。そして同時進行で戦没者名簿と照らし合わせながら一日、一日の様子を入力していく。

  (掃除のメンバーが一人残らず書いてある…でもコイツとコイツ…連れて帰ることができな
   かったな…。やっぱりドメルとの戦いの時の戦死者が多い)

あの時レーダーが破壊されなければ…第三艦橋や艦底にいた乗組員の犠牲者ももっと少なかったと今更ながらに後悔している。恐るべき兵器を開発し地球よりはるかに科学力の進んだガミラスに勝利したことは未だに信じられない部分がある。

端末に入力しながら当時を思い出し涙が出てきたり島とケンカしたことを思い出したり…古代の百面相が見れたかもしれない…


10時頃長官が入ってきたので古代は立ち上がり敬礼をしながら“おはようございます”と言った

  「おはよう、古代。どうだ?進み具合は。…辛い部分もあると思うが済まんが頼むな。…
   入力業務は事務局に頼むからいいぞ?」

長官がそう言ってくれたが

  「いえ、艦長の最期の仕事を…人に任せたくないんです。」

そう言ってじっと長官を見つめると藤堂は笑いながら

  「君ならそう言うと思っていたよ。好きにするといい。きっと古代が完成させればあいつも
   納得するだろう。」

そう言いながら奥の部屋へ入って行った
作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 3 作家名:kei