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宇宙戦艦ヤマトのその後 4

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  「待ちなさい、キミは自分が何をしたのか分かってるのか?!」

病院の中でそこそこ偉い先生なんだろう。古代の前に立ってそう言ったので

  「じゃぁ言わせてもらいますけどあんたの部下が何したかわかってるのか?ちゃんと部下の
   管理も出来ず俺の事を言うのか?人の心を傷つけて、人の体を傷つけて偉そうな事言っ
   てんじゃねぇよ。それに俺は逃げも隠れもしない。ヤマトの古代進だ。」

そう言うとエレベーターに乗った



外へ出ると病院の近くの公園のベンチにユキを下ろし古代は携帯で南部を呼び出した

  「俺なんだけど…ユキ、どこへ連れて行けばいい?」

南部はちょっと意味が分からずもう一度聞くと

  「ユキ連れ出してきちゃった…ん、だよね。前に真田さんが南部のところの部屋借りるって
   言ってたから…急なんだけど…」

しどろもどろで説明する古代をみてユキはちょっと笑ってしまった

  「南部が場所、メールで送ってくれるって。今のところまでエアカー手配してくれるってさ
   そうだ、真田さんにも連絡しておかないと…」

古代が真田にユキを連れ出してしまった事とこれから南部の所へ向かうことを告げると真田はユキに変わってほしいと言ったので古代はユキに携帯を渡した

  「真田さん…ごめんなさい。」

ユキが再び涙声になった

  「大丈夫って言ったのに…だめでした。やっぱり一緒にいてもらえばよかった。」
  <何言ってんだ、ちゃんと助けに来てくれたじゃないか。古代が…>
  「はい」
  <これでやっとゆっくりできるだろう。…もう一度古代と変わってくれ>

ユキが古代に携帯を渡す

  <古代、ユキの事頼むぞ。>
  「はい、任せて下さい」

そう言って携帯を切った

  「ユキ…よかった…間に合ってよかった。帰ろうと思ったんだけどやっぱり上に行っちゃった
   んだ。」
  「…でも…」
  「でも、じゃないよ。でも迷わないで俺もさっさと行けばよかったんだ。優柔不断で…本当に
   ごめん。あいつの言った事なんか何一つ信じてないって。俺が信じてるのはユキとそれと
   ヤマトのクルーだよ。」

そう言ってユキを優しく抱きしめる

  「俺さ結構短気なの」
  「知ってる」
  「俺って気が長い時もある…らしい」
  「知ってる」
  「俺ってかなり鈍いらしい」
  「知ってる」
  「俺メインクルーに頭があがらない」
  「それも知ってる」
  「俺…ユキが好きなんだ」
  「………」
  「知ってた?」
  「………」

  「ユキ…俺さ兄さん遠いじゃん?そうするともうユキしかいないの。だからずっと一緒にいて
   ほしいんだ。ひょっとしたらユキは俺のこと‘嫌い’になっちゃうかもしれないけど多分俺は
   ユキの事嫌いにならないと思うから…あれ?そこで多分っておかしいよな?でもあれ?
   たぶんじゃなくて絶対ユキの事嫌いにならないから…」

自分で何言ってるか分からなくなる古代にユキは思わず笑ってしまった

  「私ね…古代くんのこと大好きよ。…不思議ね…言葉にするまではとても不安だった。
   私が古代くんのこと好きでも古代くんは他の子が好きかもしれないって思ってたし。
   ふふふ…安心したらお腹空いてきちゃった。」

丁度そこへ公園の外でエアカーの止まる音が聞こえた

  「南部の言ってたエアカーかな?」

そう言ってユキを抱きかかえて公園の入口に向かうとリムジンが止まっていた。古代は間違いかと思い戻ろうとしたら

  「古代!おまたせ!」

南部が降りてきて島も一緒に乗っていた。古代とユキはちょっとはずかしかったがユキが裸足と言うこととパジャマ姿ということでそこは責めないでくれた


作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 4 作家名:kei