宇宙戦艦ヤマトのその後 5
「島、高速を降りたところで少し休憩しよう。ずっと同じ車が付いてると気付くかもしれない」
真田の一言に島は“コンビニでも寄りましょうか”と言ってインター最寄りのコンビニに寄った。
「真田さんたちがタクシーから降りたら高速に乗ったって事はそれなりにまわりの車を確認
してたって事ですよね。結構しっかりしてますね。実家にユキを連れて行ってどうするつも
りなんだ。」
島はちょっと疲れたのか肩をコキコキ鳴らしながらコーヒーに手を伸ばした
「敵さん、結構飛ばしますね。しかも休憩なしで。」
太田は甘いコーヒーを取った
「しっかしほんの一瞬のスキだったな。ヤツがお前たちをずっと尾行していたとは思えない
んだが…ユキだって簡単に拉致されるような女性じゃないはずだ。」
真田が顎に手を当てて考えている。南部がコーヒーを真田に渡すと
「ユキさんの気を引くすんごいことが起きてたんだろうな。」
そう言って南部が古代を見た
「…俺は何もしてないぞ!向こうから寄って来たんだ。ユキはトイレ行っちゃって席はずして
て…これじゃユキが戻って来れないと思って食事止めて出て来たんだ。」
挙動不審にも取れるような古代の動きにクルーは呆れかえって
「…まぁそこは置いて…お、ヤツも今休憩取ってるみたいですね。」
相原がジュース片手に端末を見ている。岡本のエアカーはすぐそばのコンビニにとまっていた
「そろそろ行きますか。」
そう言うとエアカー2台はそろってコンビニを後にした
作品名:宇宙戦艦ヤマトのその後 5 作家名:kei