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yamato…  古代とユキ 1

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  「兄さんの字だ」


   進へ

  おまえはなかなかここへ来ないだろう。おまえがここに来た時俺はもうこの世に
  いないだろう。進、何事もあきらめるな。俺たちはおまえたちに全てを託して
  全てを賭けて戦う。おまえも戦え!未来をつかんでくれ。

  兄らしいこと何ひとつできず本当に悪かった。でもおまえが俺の弟で本当に
  よかったと思ってる。ありがとな。

  このマネーカードはおやじとおふくろが残したものに俺のも入ってる。

  困ったときに使え



                                  守


進の目に涙はなかった

  「こんなこと書いて…生きてたくせに…」

そう言って笑った。
 
  「そうね、一番幸せに暮らしているかもしれないわ。」

ユキもスターシアを追ってヤマトを降りたときの守を思い出してそう言った
進はその手紙を封筒にしまいテーブルに置くと不意にユキを強く抱きしめた

  「こだ…」
  「兄さんが一番幸せなんじゃない…」

進は自分が一番幸せなんだというように強くユキを抱きしめた。ユキもそっと進の背中
に手をまわし進の暖かさを感じていた
作品名:yamato…  古代とユキ 1 作家名:kei