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yamato…  古代とユキ 1

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  「でもユキさん、念のため何かあったらすぐ連絡くださいね。まぁ古代がいれば大丈夫
   とは思いますが一筋縄でいかないオヤジ達たくさんいますから。」

再び南部がまじめな声でそう言った

  「…ありがとう。多分…お世話になるかもしれないわ。」

ユキは観念したようにそう言うと大きなため息をついた

  「実は防衛軍事務次官の大崎さんがしつこくってね…長官のスケジュールを先取り
   しててとにかくどこにでも出没するのよ。お昼とか…もね。時間ずらして昼食とって
   いても食堂にくるんだから…私自分の体に発信機がついてるんじゃないかと本当
   に心配したんだから。」

顔は笑っていても目は笑っていなかった。

  「このこと古代には?」
  「ううん、言えないわ。だって…一度けがさせてしまったことがあるじゃない」

ユキは地球に戻ってきてすぐの事件のことを言っていた

  「だってあれはあいつが…」
  「えぇ…わかっているわ。多分その場にいたのが古代君じゃなくて南部君でもきっと
   同じように助けてくれたとおもう。でも…わかっているからこそ…言えないのよ。」

ユキは寂しそうに長いまつげを下に向けて言った

事が大きくなれば古代とのことも明るみに出てそれこそ大きな記事になってしまう。
まだ古代のことをユキの両親は承諾したわけではない。単純に“お見合いを辞める”
事にしか到達していないのだ。もし古代と付き合っていることが大きく報じられよう物
ならそれこそユキの母親はまたお見合い写真を持ってきて古代と引き離す作戦を練り
だす可能性があるのだ

  「今はすぐ近くにみんながいてくれるから心強いけど…島君に辞令が出たでしょ?
   って事はきっとみんなまた宇宙へ向かう日が近いって事よ。いいなぁ…私も秘書
   じゃなくて看護士のままでいればよかったかもしれないわ。」
  「…どうして?」
  「誰と一緒かはわからないけどひょっとしたら誰かと一緒に乗り込めたかもしれない
   じゃない?そのほうが気分的に楽だったかもしれないわ。」

南部は誰もいなかったらそれこそ進が心配になるんじゃないのかと切り返そうと思った
が当てられてしまうのでやめた

  「まぁ…一年必死にやってきたんだから…地上で俺たちをまっててくださいよ」

南部はそう言ってユキをなだめた

  「あ、それと長官と出張の時、フォーマルの席の時どうしてもドレスに困ったら連絡
   してくださいよ。すぐなんとかしますから。今まで看護士してたんじゃ持ってない
   でしょ?フォーマルドレス。長官のお伴で、ってなったら制服却下のところもある
   かもしれないでしょ?その時は任せてくださいね!」

南部のその明るさに何度となく救われてきたユキは素直に

  「ありがとう…南部君にはいつも甘えてばかりで…お父様にも…」

ユキがそう言って頭を下げるので

  「なに言ってるんですか!使えるものは使っておけ!ですよ。」

そう言って南部は笑った。ユキはその笑顔を見ていつも女性の前でこんな風に笑うの
かしら?と想像してしまった
作品名:yamato…  古代とユキ 1 作家名:kei