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yamato… 古代とユキ 2

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  「ふぅ…緊張してきた…」

進は思わず本音がこぼれた

  「ふふふ、戦闘班長さんも形無しね。相手は手強いわよ?」

ユキが嬉しそうに笑いながら言うと

  「それは知ってるよ。でも…負けられないよな!」

ユキの実家の前に着いた。ユキと進は運転手さんにお礼を言うと運転手はにこやかに
手を挙げて去って行った


二人は顔を見合わせドアフォンを押した。と、同時くらいに扉が開いた

  「…いらっしゃい…」

ユキの母は進の顔を厳しい目で見ると“どうぞ”と言葉を付けてリビングに入れた。

  「もうすぐ主人も戻ると思いますわ。居心地悪いでしょうが少しお待ちくださいね」

ユキと二人リビングのソファーに腰かけるとユキの母が紅茶を入れてくれた

  「いい香りですね、いただきます」

進はカップを持って香りを思い切り吸い込むとにっこり笑ってそう言った。ユキの母は
一瞬進に見入ってしまったが

  「いい紅茶が手に入ったの。お代りがほしかったら言って。」

あの厳しかった視線ととげとげしかった言葉が和らいだ。進は一口飲むと

  「…おいしいです。これ、どこで売ってたんですか?明日買いに行きたいです。」

進はユキの実家ということを忘れたかのようにユキの母に聞いた。ユキの母は以外な
方向に話しがすすんでいるのでおかしいな、と思いながらも紅茶の缶をお盆に乗せて
進の前に出した

  「今日トウキョウシティーのモールに久々に行ったらもったいぶって隠していた
   紅茶が安くでていたの。少し高いかな?って思ったんだけどこれくらいの贅沢
   だったらだれも文句言わないわよねって思って2缶も買っちゃったの。
   フレーバーティーもあったんだけどやっぱりシンプルなものがいいと思ってこれ
   買ったのよ。」

進は“しつれいします”といいながら缶を手に取ると蓋を開けて香りをかいだ

  「……あぁ…とてもいい香りですね…まだ残ってるかなぁ…」

進がそうつぶやくと

  「……そうねぇ…あったけどたくさん数はないかもしれないわ。…ひとつ余計に
   買ったからお分けしましょうか?」

ユキの母は思わずしまった、と思ってしまった。娘と交際することを反対したいのに
会話がどんどん進んでしまってる…

  「いえ、せっかくの紅茶ですから…私は買いに走ります。ちなみにお店の名前を
   うかがってもいいですか?」

進が聞くとユキの母は立ち上がりバッグの中から財布を取り出すとレシートを見せた

  「このお店よ。そのレシートあげるから行ってきたら?中で飲むこともできるのよ」

そう言ってにっこり笑ったユキの母の顔を見て進は

  「…ユキさんは母似なんですね。笑った顔がよく似ています」

そのひとことにユキも母も一瞬動きが止まった。進は?と思ったところで父親が帰って
来たらしく玄関のあく音がした

  「…ただいま」

靴を見てユキが来てること、進が来てることがわかったのだろう。明らかにテンションが
低かった

  「すみません、お邪魔しています」
  「おかえりなさい」

母親はそんな二人の後ろに立って笑っていた。

  「…ただいま…ふたりお揃いでどうしたのかね?まぁ座って…あぁいい香りのお茶
   だね、かあさんひとつ私にもいれてくれるか。」
  「はい、すぐに。」

前回とは違う空気に戸惑うふたりだった

作品名:yamato… 古代とユキ 2 作家名:kei