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yamato… 古代とユキ 3

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  “地球防衛軍、宇宙戦艦ヤマト艦長代理古代進、婚約発表”

ニュースの見出しがやたら大々的だったので思わず吹き出そうになったがそこを
クリックすると内容が表示された

  “あのイスカンダルへ未知への戦いを制した宇宙戦艦ヤマト艦長代理、
   古代進が婚約を発表した。お相手は世界で一番注目されていると
   言っても過言ではないと思われる女性で時を同じくイスカンダルへ
   向かった同僚の森雪女史である。一年に渡る長い航海で二人は愛を
   育み今日婚約を発表した。”


  「うわ…出てる…」

ユキは“世界で一番注目されてる”が引っかかってしまった

  「はずかしぃ~」
  「ユキ、顔が真っ赤だぞ」
  「だって…なんで世界で、なの?その前置きがすごすぎ…」
  「長官のお伴であちこち行ってれば自然とそうなるんじゃないのか?」

進は笑いながらテレビをつけた

  “インターネットで大きなニュースが世界中を駆け巡っております”

ふたりがどんなニュース?と前かがみになってテレビの画面をみると大きな
画面にば~ん、と進の映像が流れそれが半分になると長官の横に立っている
ユキの映像が流れた

  “え~ご存じと思いますが向かって右が宇宙戦艦ヤマトの艦長代理、古代進
   さんですが今日婚約を発表されました。お相手が向かって左のきゃしゃな
   女性の森雪さん。現在地球防衛軍の藤堂長官の第一秘書を務めてらっしゃい
   ます。なかなか表に出ない女性なのでひとりで映っている映像がなくて…
   探して探して探し抜いた映像がコレなんですが…まあ時々雑誌などに
   載ってらっしゃる時もあるので意外とご存じな方多いと思いますが…”

ふたりは思わず息をのんだ

  “森雪さんも本来でしたら地球に戻って来た時第一艦橋勤務だったので記者
   会見会場に座る予定だったそうですが体調不良で入院していたそうで…
   ツーショットの映像がないんですが…ちなみに古代さんの映像はイスカン
   ダルから帰ってきて地上の放射能除去作業が終わったときのモノです。
   よく見るとひとつ席が空いているのが確認できると思いますがそこが森雪
   さんの席だったと思われます。当時古代さんの記者会見の言葉で各班が
   しっかり自分の仕事をやりきってくれたことが成功につながったと言ってい
   ましたね。森雪さんは生活班の班長であり看護師でありレーダー士でも 
   あったとのことで…その場所にいない森雪さんを気遣っての言葉だったの
   かもしれませんねぇ”

  ‘そうですね’

別のキャスターが相槌を入れる

  ‘それにしてもこの森雪さんはまるでモデルのようにお美しい方ですね。’
  “えぇそれでちょっと取材をしてみましたがなかなかの才女でらして…
   長官を通じて外国の方から見染められる、何てことはしょっちゅうらしく
   長官は随分前から二人の事をご存知だったらしくそれとなく縁談は長官
   自身がお断りしていたようですね”
  ‘そうだったんですか’
  “でも随分年齢的に婚約するには若過ぎる、と思いませんか?”
  ‘実際思いましたが我々が地下で過ごしてた日々を思い出すととても暗い
   事ばかりですよね。でも彼らはそれだけでなく毎日が戦場です。やはり
   一生を共に生きる、という気持ちは我々より強いかもしれませんね。
   だからこそ一緒にいる、という意味が普通の人より強いのでしょう’
  “ありがとうございました、では次のニュースです”

進は我に返りテレビを消した




作品名:yamato… 古代とユキ 3 作家名:kei