yamato… 古代とユキ 4
「ユキ?なに?さっきの話って…」
気付いたらいて気付いたらさっていった南部の出て行ったドアを見つめなが
ら進が聞いた
「長官からのメールで最終日のパーティーの同伴を頼まれたんだけど
フォーマルで参加しなさいって指令が出てるんですって。今まで
制服だったのに急にどうしたのかしら、って思ったんだけど3日後
だから早く動かないと間に合わないって思って南部君に相談しようと
思って電話したらすでにこの荷物持ってホテルのドアの外にいたって
わけ。」
「そっか…今回の事でユキが注目されるから軍もちゃんと準備しなさい、
ってことなのかもしれないな。大変だな、ユキ。2、3日経ったって
全然治まってないないんじゃないか?この騒ぎ…
よく考えたらVIPの出迎えとかあるんだろ?マスコミの餌食だな」
進が心配そうに言うと
「私もそんな気がする…古代くんも気をつけてね?いすに座るときは
ちゃんと確認してから座った方がいいわ。盗聴器とかついてるかもよ?
私の悪口ちょっといったらすぐ私のところに回ってきたりして!」
ユキは笑いながらそう言ったがすぐ真顔になって
「大丈夫…ちゃんと例のものも必ず持っていくわ。コスモガンも常備してるし
最終日ならまだ地球にいるから古代くん助けに来てくれるわよね?」
さっき渡されたハンカチの形をした発信機を手に取った
「重要人物の集まるパーティーはテロの攻撃の格好の標的だ。今まさに
復興の兆しを見せているところだが一つのところに力が集中してる今、
そこが標的になると地球上の全ての機能が停止する恐れもある。」
「今の地球防衛軍はガミラスとの戦いのおかげで世界中が団結してでき
た組織。ヤマトのおかげで日本の役割が幅を利かせている。それを
由としない地域が出てきて集団テロ組織を作り上げいつ攻撃してくる
かもしれない…、って事でしょ?」
進は一呼吸おいてうなずいた
(いち看護師として中央病院に戻すなんてことは絶対できないだろうな。
ユキは宇宙戦士としても防衛軍の中枢にいて当然の人間だ。この短期間
に全てを理解して何が起こるか想定で来ている)
「でもこれだけは誓ってくれ、決して無理はしないでほしい。時間さえあれば
誰かしら救いに来てくれるはずだ。ユキには俺やみんなが付いてること、
忘れないでくれ」
進はそう言いながらユキの手をそっと優しく包んだ
「ありがとう…おとなしく待てるか判らないけど待ってるわ…」
ユキはそっと進の体に身を寄せて
「待ってる…」
そう言うとそっと進の唇に自分の唇を合わせた
作品名:yamato… 古代とユキ 4 作家名:kei