yamato… 古代とユキ 6
島と南部と太田と相原がルームサービスと一緒に二人の部屋にやってきた
「今日はお疲れさまでした。」
ユキがねぎらいの言葉をかける
「真田さんは?」
進が尋ねると
「やらないといけないことができた、って言ってすぐ帰ったよ。」
太田がルームサービスを並べるのを手伝いながら言った
「あそこじゃどこで誰が聞いてるかわからないからじっくり話せないもんな」
島が呟くように言うとみんなうなずいた
「基本、ヤマトの連中以外は信用しないようがよさそうだ」
島が続けて言う
「真田さんも機材を触らせないようにしてるらしいが分身の術が使える
わけじゃないから…って言ってたよ。冗談が冗談にきこえないあたり
今回結構ヤバいかも。」
それは全員が思っている事と同じだったのでみんなうなずいた。
と、そこで南部が話題を変えるかのようにユキに話しかけた
「ユキさん、ドレス明日秘書室に届くようになっていますがどこで着替え
するんですか?」(南部)
「秘書室の奥にある控室。普段は更衣室使うんだけど…ちょっと着替え
にくいかなぁって思って…控室、って言っても給湯室の奥なの。普段
お昼食べたりして休憩室代わりに使ってるの。少し広さもあるし…
そこだったら鍵もかかるから大丈夫かな、って。」(ユキ)
「そうですか。じゃぁ一応心配だから扉のところに相原、頼むな。大崎が
不意をついて来たら困るからな。ユキさんが対応できなくても相原が
いればユキさんも落ち着いてゆっくり着替えができるだろ。」
「了解。」(相原)
「じゃぁよろしくね、相原くん」
会議場の護衛責任者は南部だった。各大統領が控室から出るときに付く護衛
は3人、藤堂は大統領ではないがアジアの防衛軍をつかさどる中心人物として
アジアの大統領の隣で出席することが決まっていた、故にユキも、となるのである
「藤堂長官には大崎と相原、ユキ。でもユキも護衛される側だから今回は
島がつく。」
ユキはてっきり進だと思ってたので少しびっくりしたが
「ユキさん、古代はパーティー会場で待ってますから…会議場に来れば
ばっちり顔見れますから慌てないでくださいよ。」
南部の言葉に顔が赤くなってしまった
「会議場に詰めてるのが古代と俺(南部)と真田さんだ。ブラックタイガーと
戦闘班で手分けして通訳室とかも護衛の対象になっている。」
作品名:yamato… 古代とユキ 6 作家名:kei