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yamato… 古代とユキ 6

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  「そんなに重たくないんですよ」

相原が真田に伝えると

  「ユキだったらどうやって封を切る?」

真田は荷物を前にユキに聞いた

  「ドレスだと分かっていたらカッターなど刃物は使わず粘着テープ
   をはがすと思います。万が一傷つけてしまったら…と思うので」

ユキが少し考えて答えた

  「そうだな、普通ならそうするな。…ユキ、絨毯汚したらまずいか?」
  「今、マット敷きます」

ユキは給湯室の奥からテーブルクロスの予備を持ってきて真田に渡した

  「相原手伝ってくれるか?」

そういいながら荷物の横にそのシートを敷くと二人でそっと荷物を置いた

  「相原、離れてろ」

真田はそう言うと防護用のゴーグルとマスクをはめてカッターを取りだし
荷物の中央に少し刺した


するとなにやらツンとした匂いと共に液体が出てきた

  「この部屋から出て!」

真田は相原にそう指示を出すと荷物のテープを手で開き中を確認した

  「やはり…」

荷物の中に真ん中と両はじにビニールの袋に入った液体が固定されていた
ちょうどポケットに入っていたテープをカッターで空いた穴の部分に張り
塞ぐと長官室から出た

  「真田さん、大丈夫ですか?」

真田が一瞬ふらつきながら扉を閉めたのでユキは慌てて真田に近寄った

  「…大丈夫だ。マスクがあったらからな…なんともないか?」

真田は3人の顔を見ながら言った

  「真田さんこそ…私は大丈夫ですが…」

相原が二人の顔を見るとうなずいたので

  「よかった…ユキ、分かったか?」

真田が答えを求めたので

  「硫酸…ですね。思い切りカッターで切ってたら体に飛び散って…」
  「そうだ…」

真田のはめているグローブが溶けていた

  「真田さん、大丈夫ですか?」

相原が真田の手を見て聞くと

  「大丈夫だ、グローブが溶けただけだ。危険物処理班を呼んでくれ
   穴を軽くふさいだだけだからな。動かせば硫酸が流れ出て大変
   な事になる…」

相原は急いで通信機に向かい危険物処理班を長官室に向かうよう
手配した。

  「…南部、太田、島と古代を呼んでくれ」

真田はユキに向かって言った

  「はい」

すぐに危険物処理班が来てその後南部が来た。ちょうど進と一緒にいた
らしく二人で入ってきた。ユキがメモ用紙を持ってきて真田に渡した

  <どうも盗聴されているらしい。>

そう書いて二人に見せると驚いた表情をした

  <南部がドレスを明日ここへ届けることを知っているヤツが危険物を
   ユキに届けに来た。この事はクルー意外知らないはずだよな。>

南部がうなずくと

  <わかった…部屋が盗聴されてるとは考えにくい。センサーを
   用意するので後で俺のラボに来てくれ>

危険物を運んできた男は危険物処理班の別の男と今までの経緯を
話していた











  <おつかれさん>

あの日ホテルにいた太田、南部、島、進とユキが真田のラボへ来た。
真田は念のため、とメモで話し始めた。全員が頭を下げる

  <早速だが…>

そう言ってまず太田に特殊な機械を向けた。耳鳴りのような小さな
金属音が響き特別何も聞こえない。念のため、といつも持ち歩く
カバンも当てたが異常なかった

真田は南部を見ると南部はうなずいて機械の前に立ったとたん先ほど
と違う少し低い音が聞こえてきた。真田は少し厳しい顔をして機械を
変えた。それは先端が青く光っていた

足の先からセンサーを当てると胸に刺さっているペンのところで赤い光に変わった

全員の顔が一瞬変わる

真田がロッカーから予備のペンを取りだして南部に渡すと南部はペンを外して真田に渡した


特に変ったペンではないが…

  <何か思い当たる節、あるか?>

南部は首を振った。そして真田からメモを受け取ると

  <思い当たる節、といよりいつも使ってるペンがなかったから引き出しに
   いつもはいってるペンをさして…で、あの日は制服のままホテルに
   行ったんですよ。>

そう言えばあの日太田が戻ってきたばかりでその足でホテルに
向かったので二人とも制服のままだったのをおもいだした

  <…ペンを入れ買えるぐらいは誰だってできる…か。>

真田はあごに手を当てて考え込んだ



作品名:yamato… 古代とユキ 6 作家名:kei