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yamato… 古代とユキ 6

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  「南部、ちょっとそのペン貸してくれ」

真田が唐突に会話を始めたが南部はピンときたらしく

  「はい、めずらしいですね。真田さんがペン持ってない、なんて。」
  「あぁ、インク切れちまってな…あれ?これも書けないぞ?
   まったく…しょうがないな。捨てるぞ?」

真田はそう言うとペンを半分に折ってしまった。そしてすぐ先程の
センサーを当てると何も色は変わらなかった。

  「いいんですか?真田さん」(南部)
  「ここから何も探ることはできないだろう。市販されてるものだと
   したらたくさん出回ってるだろうし…まぁちょうどよかった。」

真田がそう言うと相原が“そう言えば”といいながらバッグから小さな箱を二つ取り出した

  「南部と太田に、真田さんから。」

二人は箱を開けると

  「これ、相原たちのと?」

太田が尋ねると

  「そう、おととい本体買ってきて昨日真田さんと一緒に作ったんだ。以前
   ヤマトの中で改造した時結構真田さんに相談したからすぐ作れたんだ。
   ユキさんにはちょっと似合わないから作らなかった。だってフォーマル
   にこの時計ゴツいでしょ?ユキさんは発信機絶対に手放さないこと。
   ユキさんにこっちの声は聞こえないけどそちらの声は聞こえるように
   作ってあるから。」

相原が笑顔で答える

  「真田さんも作ったから通信機で話さなくても俺らは繋がってるってわけ。
   話す時も通信機持ってると明らかにどこかと連絡取ってる感じでバレ
   る可能性あるけどこれなら時間見る振りして話せたりするからいいと
   思ってさ。でもこの二つは最新式だからちょっと小さいんだよね。」

相原がちょっとうらやましそうに自分のをみると

  「やっとみんな全員お揃いになったな。」

島が言うと

  「いいなぁ、真田さんにお願いしてレディース用の時計で作ってもらおう
   かしら…私もほしくなっちゃったわ。」

ユキが少しつまらなさそうにいうと

  「レディースの羅針盤付きの時計って売ってるけどやっぱりゴツいよ。
   一応探したんですけどユキさんに似合いそうなのないんです。制服
   姿にもこれじゃ似合わないでしょ?」

相原がそう言うとユキはもっと残念そうな顔になった

  「今真田さんがどうしたらいいか考え中ですから…今回は急だったの
   であきらめましょう。まぁユキさんもたまにはおとなしくしててください
   ね。普通にいてくれたらほんっとどこかのファーストレディなんですけ
   どねぇ…」

ひとこと余計な相原のつぶやきに

  「相原くん?」

厳しい視線のユキが目の前に立つと

  「おっと…失礼いたしました…どこからどう見てもファーストレディです」

相原のいいかたにどっと笑いが起きた



















  「お疲れさん、今日はいろいろあって大変だったな。先にシャワー
   浴びておいでよ」

進はホテルに着くとそう言ってユキの肩をそっと叩いた

  「えぇ…先に失礼するわ…古代くんも疲れてるのにごめんなさい」

ユキは素直にそのままシャワールームへ向かった




進はシャワーの音を確認してから携帯を取り出した

  「南部、俺。」
  <おぅ、今日は悪かったな。>
  「何言ってんだよ、お前のせいじゃないだろ」
  <でもユキさんショックだったと思うぜ?きっとクルーだけは大丈夫
   って思ってるはずだから…盗聴される可能性がある、って思ったら
   誰も信用できなくなるからな>

南部の言ってる事はごもっとも、だった。

  <でも場所までは分からないと思うからそこは盗聴されてないと思う。
   俺もそのホテルに行く、なんて言ってないし。>
  「そうか…ちょっとそれが心配だったんだ」
  <明日支配人に言って調査させるから…一応VIPが泊まるからさ
   時々調べるためにそれなりのもの控えてあるんだよ。>
  「そこまでしなくても…」
  <いや…念には念を入れた方がいい。明日二人が出勤してる間に
   調査させるから…まぁお前はともかくユキさんが心配だな。明日
   以降は相原だけじゃなくて誰かしらそばにいられるから大丈夫
   だと思うが…>
  「そうだな、明日持ってくれれば大丈夫かな。宜しく頼むな」
  <任せとけ!>

そう言って電話は切れた






  「ごめんなさい…ちょっと長湯しちゃった。」

ユキは疲れた時湯船につかる習慣がある

  「気持ちよかったかい?じゃぁ俺入ってくるから…疲れてたら先に
   寝ていいよ。」

進はそう言うとシャワールームに向かった




ユキはシャワーの音が聞こえてから真田に電話した


作品名:yamato… 古代とユキ 6 作家名:kei