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さらば… イスカンダル 3

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翌日、真田は朝一番の便で月基地へ向かい自分のラボへ向かった。

  「早かったな。」

守が真田を出迎える。守の腕の中にはサーシァがいて奥の部屋から佐渡とアナライザーが出てきた。

  「おぅ、真田くん、疲れたじゃろう?朝ご飯は食べたか?」(佐渡)
  「えぇ、頂きました。(サーシァが抱っこをせがむので)ははは、サーシァは
   人見知りしないからいいな。おいで。」

真田がサーシァを抱いた。

  「昨日、歩き始めたんだ。すぐにどこか行ってしまうから目が離せないよ。」

娘の成長に目を細める守…だが素直に喜んでいられない…。

  「長官が…守を参謀として復職させたいと言っていた。」

真田はみんなで英雄の丘に向かった後ひとり軍に戻って藤堂と話し合いをしていた。

  「参謀…この平和ボケしてる俺がか?」(守)
  「そんなの時間があれば戻る…今長官の回りにいる人間は危機感がない。
   今有事があれば……恐らく…」

守は真田の言いたい事が分かったので頷いたが

  「長官を守ればいいんだな…だが…」

守は真田に抱かれているサーシァに視線を移す。

  「もう少し大きくなるまで待ってもらう。その了承は得た。」(真田)
  「本当か?」(守)
  「これだけ成長が早いんだ。後1,2か月すれば小学生ぐらいになるんじゃ
   ないか?それから後は山崎さんと俺が育てる。守は地球へ戻れ。」

守はじっと真田を見た。

  「ヤマトは俺と山崎さんで改良に当たる。守もサーシァを見ながら手伝って
   ほしい。そこで今地球がどの状態なのか観察でもしてろ。まぁ一時に比べ
   たら危機感は持ってると思うがな…今ヤマトをイカロスに運ぶ手配を
   してる。それは科学局が新しいエンジン開発の実験の為と称して行うから
   ヤマトの関係者もシャットアウトだ。ただ山崎さんはそれを扱う人間として
   一緒にイカロスに来てもらう事にした…やはり子供を預かるから子育て
   した事のある人にお願いした、と言うのもあるが…。」

真田はそう言ってニヤっと笑った。

  「ヤマトはいつ?」(守)
  「二週間後に地球を出る。その時ここへ寄って俺たちを乗せてイカロスに
   向かう。佐渡さんもアナライザーも一緒だ。」(真田)
  「…分かった。」(守)
  「弟にも言うな…これは科学局の仕事だからな。」

真田はそう言うとサーシァを守に渡した。

作品名:さらば… イスカンダル 3 作家名:kei