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永遠に…の傷跡 2

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相原は定期通信を終えてそのまま休憩をとる旨を第一艦橋に伝え一度自室に戻ってきた

その時伊藤からのメールを見た。


      伊藤さん、ありがとうございました。ヤマトは出来るだけ早くユキさんの
      もとへ帰るよう最短コースを選んで飛んでいますが何しろ衛星という
      衛星がつぶされている状態なのでヤマトのレーダー頼みで地球へ
      向かっています。
      先輩にお願いすることではないと思っていますがユキさんが一人に
      ならないように、一人の時はなんでもいいので声をかけてあげて
      ください。すみませんがよろしくお願いします。      相原


相原はそうメールすると大きなため息をひとつついた。




  「ユキ、今日はこれから釈放されて大統領府に戻っている大統領に会う予定だったな。
   われわれの出発は1時間後だ。日程は二日間だったな。準備間に合うか?」
  「はい、30分ほどで準備できます。」
  「では正面玄関で30分後に。」
  「了解」

ユキは慌てて秘書室のロッカーへ向かいシャワー道具一式を取るとシャワールームへ急いだ。

  (もう…何日自宅へ戻っていないんだろう…ランドリーもあるから不自由はないけど
   その前に自宅は無事なんだろうか。軍の寮だからちゃんと管理されてると思うけ
   ど…一応寮母さんに連絡しておいた方がいいかな。)

そう思って急いでシャンプーを流そうと下を向いた途端胃から何かこみあげてくるものを
感じてシャワー室の下に座り込んでしまった。


ユキの足もとは真赤に染まった
作品名:永遠に…の傷跡 2 作家名:kei