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永遠に…の傷跡 5

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真田がうとうとし始めたころノックの音でハッとした。

  「島です」

という声がしたので真田がいいぞと言って入ってきた。
島は真田がユキの手を握って進が寝てるのを見てびっくりしたが

  「ちゃんと許可取ったぞ。ヤツは佐渡先生特製日本酒で熟睡中だ。」
  「そうですか。真田さん役得ですね。代わってやってもいいですがコイツに殴られる
   のだけは勘弁ですからね。遠慮しておきます。」

そう言うと真田の横に座り

  「どうですか?」

と聞いたので真田は

  「昨日より血圧は上がってきてる。もう少し様子を見てから酸素はずすみたいだ。
   まだ外せないって言ってたな。」
  「そうですか。」

島はそう言いながら持ってきたバッグから

  「母が古代に食べさせろって持たせたんですよ。朝、食べましたか?」
  「いや、まだだがさっき佐渡先生が差し入れ持って来たよ。」
  「考えることは同じですね。コーヒー入れてきました。ちょっと待っててください。」

そう言うと島はミニキッチンへ行きポットに入ったコーヒーを二つカップに入れて持ってきた。

  「患者さんが食事で使う台だけど…借りちゃいましょう。」

そう言ってコーヒーを食事台に置いてサンドイッチのラップをとりお手拭きを真田に渡した。

  「至れり尽くせりだな。」
  「ユキは男を見る目がなかったんです。」

そう言って笑った。

  (そうだった…イスカンダルへの旅で…島もユキが好きだったんだよな…島も…
   その後の航海で島はまた辛い恋をした…)
  「俺、最初ユキと真田さんは付き合ってると思いましたよ。」

真田はコーヒーを吹き出しそうになった

  「何言ってんだよ!急に変なこと言うなよ」
  「(島は笑いながら)だって仲よさそうだったしユキって大人っぽいから真田さんぐらいの
   人じゃないとつりあわなさそうだったし。今思うとなんであんなガキンチョ古代だったの
   か不思議でしょうがないんですよ。」
  「(ちょっと考えた後)そうか?そんな風に見えてたのか?…ユキはさ、ヤマトに乗る
   事が結構早くから決まってたんだよな。まぁもともとノアの方舟計画だったから
   あれだけ容姿端麗で頭脳明晰だったら絶対乗るようになっただろうな。で、途中で
   計画変更になってイスカンダルへ向かう旅になっただろう?その時人選をした時も
   やはり名簿にユキの名前はあったんだ。
   最初は看護師、としてだったんだが本人がどうしても、と言って艦載機、コスモガン、
   レーダーの訓練がしたいと言い出してね…もともと訓練学校は看護学校の後で
   通っていたから基礎はできていたんだ。だから飲みこみも早くてね…
   優秀な生徒だったよ。」
  「じゃぁユキを指導したのは…」
  「そう、俺なんだ。だからユキは俺の愛弟子ってわけ。だからかわいくて仕方ない
   妹なんだよ。守から古代を任されて…愛弟子のユキが恋人で…まるで本当の
   義理の妹になるような…そんな感じなんだよな。」
作品名:永遠に…の傷跡 5 作家名:kei