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永遠に…の傷跡 5

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  「古代、ユキには悪いがまた薬で眠ってもらうからな。」

佐渡が別の薬を点滴に注入した。

  「一度意識が戻れば大丈夫じゃ。後は体力が戻って歩けるようになれば退院しても
   大丈夫じゃろ。」

その時ノックの音がして

  「太田です」

と言って入ってきた。

  「看護師さんたちに差し入れしてきたら遅くなってしまいました。」

そう言いながら抱えていたたくさんの袋を下したので思わずみんな笑ってしまった。

  「太田、もう少し早く来てればなぁ…ユキ、一瞬目が覚めてたんだぞ?」

真田の一言に

  「え~そぉなんですか?看護師さんたちあまりにもあわただしいから落ち着くの
   待ってたんですよ。すぐこっちへ来ればよかった。」
  「なんじゃぁお前たちはここは病院だぞ?遊びに来るところじゃない!まぁったく
   ユキの事思ってるなら帰りなさい!」
  「佐渡先生、いいじゃないですか。」

進が穏やかに笑って言った

  「ユキもきっとヤマトに乗ってる気分になれるかもしれない…」

そう言うと先ほどとは打って変わって静かに眠っているユキの涙の痕を拭いた
佐渡は“ただしうるさくするなよ!”と笑って注意してユキの病室を出て行った


作品名:永遠に…の傷跡 5 作家名:kei