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永遠に…の傷跡 6

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ユキがしっかり眠るのを待って進はユキの左手を布団の中に入れた
真田はその間にシャワーを浴びて山崎の持って来たスエットに着替えていた。

  「古代もシャワー浴びて来いよ。すっきりするぞ。洗面所に山崎さんの服あるからな」
  「そうですね。少しユキ、お願いします。山崎さん、お言葉に甘えてお借りします。」

進が洗面所に消えていくのを確認して他のメインクルーの会話が始まった

  「で、先の話だが…」(真田)
  「山崎さんは知らないですよね。ユキのスキャンダルですがどうも前防衛会議議長の
   織田が絡んでるようなんですね。ユキのスキャンダルで長官を失脚させてヤマクルーを
   追い詰めようとしているのかもしれません。」(相原)
  「そうだったんですか…で、長官はなんと?」(山崎)
  「今のままじゃ織田を問い詰めることはできないと、もう少し調べて裏を取ってそれ
   から…って直接手を下したのは織田ではないだろうということで…」(真田)
  「そうですよね…今は一般議員ですが一度は議長まで上り詰めた男だ。いろんな
   人脈があっても不思議ではない。」(山崎)
  「オヤジにもちょっと探りいれてみますよ。だいたいそーゆー奴は危ないところと
   つながってる可能性がでかいんだ。」(南部)
  「伊藤さんもまだ調べてるって言ってたけど軍以外から聞くのもよさそうですね」(相原)
  「防衛会議だなんて銘打ってるけど全然防衛された試しないよなぁ」(島)
  「ホント、ぜひ最前線で防衛してくださいって感じ。」(太田)
  「お?太田君言いますねぇ!」(南部)
  「だいたいねぇ今回40万光年ですからね!もうハンパないっすよ。もう二度とトレース
   したくないです。だって航路1度、いや1分1厘間違えたらヤマトはとんでもない方向
   に飛んで行っちゃうんですから!」(太田)
  「そう思うと第二艦橋の連中、イスカンダル並に大変だったよな。ホントお疲れさんだよ
   でもあの天球レーダー…あのおかげで太陽系の残存艦隊一気に把握できたから
   よかったな。あれがなかったら…後二日帰りが遅かったら…」(島)

みんなここで黙りこんでしまった。島はユキのベッドの横に腰掛けるとユキの左手を握って

  「今回は…ユキに助けてもらったんだ。地球を脱出できたのもユキのおかげ…
   起爆装置を破壊できたのもユキが先に爆弾の解体をしてくれたおかげ…だからって
   わけじゃないが俺たちはユキを守らなくっちゃいけないんだ。」

島がユキの左手を布団なかに入れると

  「古代をだれが抑えるか、だな。さっきのあいつのオーラ見たか?ありゃ超戦闘モード
   だぜ?死人が出たら困るからな。」

と言った。すると真田が

  「古代を犯罪者にするわけにいかんからな。古代を抑える役は俺と山崎さんがいい
   だろう。年上だし…島じゃマジ喧嘩になりそうだし…(他の連中じゃ)抑え込めない
   だろうしな。」

全員がうなずくとちょうど進がスエットを着て出てきた。

  「この空気は俺の悪口でも言ってたのか?」

頭を拭きながら出てくると

  「なぁんだ、わかってますねぇ」(南部)
  「うるせぇ」(古代)

二人がじゃれつきそうな時

  「じゃぁ私はこれで失礼します。」

そう言って山崎が帰ろうとしたので

  「帰っちゃうんですか?」(相原)
  「妻が夕食作って待ってますので」

とさらりと言って帰ってしまった。


作品名:永遠に…の傷跡 6 作家名:kei