永遠に…の傷跡 6
ユキは再び深い眠りに落ちて行った
すると肩に鋭い痛みが走りユキは高い所から落ちるような錯覚を覚えた
古代君…助けて…
痛くはなかったが落ちたショックを感じると肩をかばいながら立ち上がった。
するとそこは重核子爆弾の内部でユキはいつの間にかコスモガンを片手に内部に入りこみ身を潜めていた。
レーザーの光が目の前で光り身を伏せて様子をうかがっていると向こうからアルフォンがゆっくりと歩いてやってきた。アルフォンはレーザーガンを片手に…でも構えてはいなかった
“ユキ…さあおいで…私のものになったら爆弾の秘密を教えよう”
‘アルフォン少尉…’
“君は美しい…美しい君にレーザーガンなど必要ない。古代は死んだんだ。”
‘古代君が死んだ?’
“そうだ、死んだんだ。私と来るんだ…”
ユキは心の中では<行ってはいけない>とわかっているのに足が向いてしまうのを止められなかった。レーザーガンを落とすとアルフォンの胸に飛び込んで行った。
“ユキ…この時を待っていたよ…もう…君を一生離さない…”
<助けて…古代君>
ユキはアルフォンの腕の中で気を失った
<私はいったいどこにいるの?>
目を覚ますと今度は真っ白なベッドの上に一人寝かされていた。肩を見ると傷はない。そう思った瞬間何かが覆いかぶさってきた。叫ぼうと思ったがキスをされて声が出ない
<誰?怖い…助けて…>
キスをされたまま服を脱がされていくのがわかる…
<いや!古代君!助けて!!>
「ユキ!ユキ!!どうした?大丈夫か?」
ユキはうなされて汗だくになっていた。進が必死になってユキを呼んでいた。
ユキが恐る恐る目を開けるとそこには心配そうな進が左手を包むようにしてユキのほほをなでていた。気がつくとユキは泣いていた。
「怖い夢でも見たのか?うなされてたから起こしてしまったが…」
次の瞬間ユキは起き上がりながら酸素吸入器を右手で外すと進に抱きついてしがみついてわんわん泣いた。次の瞬間器材と言う器材がアラームの合唱となった
「どうした…どこにも行かないから…ここにいるから…ちゃんと横になって…傷に
さわるよ。」
進は小さな子供に言い聞かせるようにベッドに寝かせると酸素吸入器を付けた。
「ほら…点滴…外れちゃったよ。ちょっと先生呼ぶね。」
進は佐渡を呼び出して
「すみません、点滴外れたのでお願いできますか?」
そう連絡した