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永遠に…の傷跡 9

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食事を終えた真田と島がスイートに戻ってきたので進と南部が朝食をとりに802へ向かった
それからしばらく後佐渡がユキの部屋へやってきた

  「ちょっと早いが…どうかの?おや、機材がなくなっとるのぉ…そうかよかった。」
  「先生…」
  「顔色も随分いいし…山下君から37.5まで下がったと聞いての…また上がったりしたら
   大変じゃが…自分の無理は認めるが他人の無理は絶対止める連中がわんさかおる
   からの、ユキもこの状態じゃ無理できんじゃろて…」

ユキもにっこり笑った

  「普段人の無理を止めてばかりのユキがこの状態じゃねぇ…記念に一枚(写真を撮る格好
   をして)ほしいですよね。」(島)
  「そうだな、‘食べなさい、ちゃんと’は俺もよく言われるからな」(真田)

真田の口調が余りにもユキに似ていたので島は大笑いしてしまったが

  「私そんな言い方してるかしら?」

マスクの下だからあまりきれいに聞き取れないが少しユキはつまらなさそうに言った

  「ヤマトの中で一番偉いのは艦長ではなく生活班長だからな!」

島がそういうと真田もごもっとも、と言わんばかりに笑った

  「もう、そんなんじゃありません。」

ふくれっつらをしつつもユキも笑っていた。
丁度そこへノックの音がして相原が入ってきた

  「おぉ相原か。何か食べたか?」(島)
  「おはようございます。食べましたよ。食べないと頭働かないですからね!…ね、ユきさん」

ユキも‘おはよう’と言いながらダメね、食べないと。と続けた

  「じゃぁ済まんが古代と南部によろしくな。わしゃ病院に戻るでな」
 
佐渡は忙しそうに戻って行った
作品名:永遠に…の傷跡 9 作家名:kei