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永遠に…の傷跡 9

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やがて進と南部が戻ってきた。ユキは起きてた時間が長かったのか眠りに入っていた

  「今少し南部と話してたんだが…南部が滞在してる801号室は織田に監視されている
   それと長官の自宅にお孫さんが戻ってきているので…女性との事なのでユキの代わり
   になってもらうことをお願いした。で、俺は隣の病院から長官宅へちょっと行ってくる
   真田さんの入院の付き添いからちょっと外出してユキが居候してる長官宅へ、と言った
   感じで。きっと俺の事をトレースしてくると思う。」(進)
  「…俺はチクリ役ユキさんが長官宅にいて…古代が別れを告げに行く、と言う…」(南部)
  「で、その織田ですが…やはり長官狙いなんでしょうね軍内部の諸事情を調べ始めた
   様子です。たとえばドッグがどこそこにあってどの艦隊がどの基地に集結してるか細か
   に調べ始めました。それとその艦隊の旗艦の艦長の事とか…長官を決めるのは選挙じゃ
   ないからあくまでも士官同士の推薦になる。おそらく自分に有利な方向に話を進めたい
   と思っているんでしょう。かなりの人間と直に連絡取りあってます。旗艦で思い通りに
   いかないと思うと副官とかを巻き込もうとしてるんでしょうね。一部戦闘指揮の混乱を
   招きかねない状態になっています。今ここで先日のようなことがあったらひとたまりも
   ないでしょうね。
   それと昨日山崎さんに電話して聞いたのですが織田の息子は前から“親父は地球防衛
   軍の議長だ”と威張っていたそうですね。でもここ最近少し変わってきたそうです。
   織田の息子の同期から聞いた話だそうですがなんでも来月お見合いするってとても
   嬉しそうに言っていた、らしいんです。」(相原)
  「お見合い…」(島)
  「ユキさんと古代を別れさせた後傷心のユキさんに取り込もうって魂胆でしょうね」(相原)
  「なるほど…それではこちらも行きますか。じゃぁ古代そろそろ出かけて」(南部)
  「…そこで俺は別れた風にして戻ってくりゃいいのか?」(進)
  「そうだ、行く時にハンカチ買えよ。」(南部)
  「?ハンカチ?」(進)
  「…いいか?古代!昔、昔、大昔っから恋人同士が別れるときはこれで涙を拭いてって
   意味でハンカチ渡すんだよ!まったく…ほんっとにユキがかわいそうになるよな…お前
   食事に行っても全部ユキが払ってるんだろう?」(島)
  「………だって…俺のお金の管理もお願いしてるから…」(進)
  「はぁぁぁぁぁぁ…もういいからさっさと行って来いよ…」(南部)
  「…行ってきます…」(進)

進は一度気持ちよさそうに寝てるユキの顔を見てから出発した
作品名:永遠に…の傷跡 9 作家名:kei