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永遠に…の傷跡 9

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進は裏口から出ると一度総合病院の裏口から入って細い階段で3階まで上がりエレベーターでロビーに降りてきた。そこからタクシーに乗り一度ショッピングモールへ寄った。

買い物もほとんどユキ任せで余りモールへ寄ったことのない進はインフォへ行って

  「女性用のハンカチはどこに売ってますか?」

と聞いた。受付の女性は“2階にプレゼント用ハンカチがあります”と言ったので進は目の前にあるエスカレーターで上に上がった。エスカレーターの手すりの部分に寄りかかるように何気なく後ろを見たら同じように何か尋ねてる女性がいた

  (……見たこと…あるな…司令部か?)

そう思っているとすぐ2階に着いた。進はキョロキョロしてるふりをして後ろから女性が上がってくるのを待った。後ろの方でトントントンと急いでエスカレーターを上る音がしたので進は売場を
歩き始めた

  (一応…ご夫人用とお孫さん用にひとつづつ買っていくか…ブランドがわからなくて困る…
   こんな時南部がいてくれたらなぁ…などと思いながらピンク地とブルー地の優しい色の
   ハンカチを手に取った)

ハンカチを選んでるのを遠くから監視してる目がもう一つあることに気付いた

  (…たく…随分すげぇ視線くれてるじゃねぇか)

そう思いながら近くの店員に二枚のハンカチを渡しプレゼント用にラッピングをお願いした。


進は清算を済ませると今度は4階へ向かい男性物の下着とかシャツとか選び出した。
あくまでも真田と付き添いの自分のものを、と言うのを見せるためである

  (ランドリーあるけど…島と南部だってあれば使うだろ…)

そんな感じでたくさん買い込み清算済ませると店員に花を売ってるところを聞いて今度は花やへ向かった

  (ホントはユキに合う花を買いたいんだが…ふと足元を見ると赤と白のカーネーションが
   ひとつの鉢に可愛く植えられていた)

進はそれを包んでもらうとモールを出て再びタクシーで長官宅へ向かった。進から遅れて不自然な男と女のカップルが同じようにタクシーに乗り込んだ。行先は充分分かっているだろう

後ろを見ると途中曲ったらしく後ろのタクシーはいなかった


作品名:永遠に…の傷跡 9 作家名:kei