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永遠に…の傷跡 9

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タクシーは郊外にある長官の自宅へ着いた。事前に連絡しておいたので夫人がすぐ対応して
くれた。

  「今回はご無理を申しましてすみません。」(進)

すると奥から長官が出てきて

  「古代、よく来たな。随分遠いだろう?さぁ上がって…」
  「そうよ、お待ちしておりました。お茶でも…」

そう藤堂と藤堂夫人は言ったが進は

  「そとにタクシーを待たせています…簡潔に済ませることがいい、と思いながら来ました
   奥さまのお気持ち本当にありがたく思っております。今の事態に収集がつきユキの体調
   がよくなったら二人で挨拶に伺います。それまでお待ちください。
   南部が念のためハンカチを買っていけ…と言われまして…奥様とお孫さんでお使いになって
   ください。後…お店でとてもきれいに咲いていたので…これは奥様に…」
  「まぁ…カーネーションね。かわいらしい…ありがとう。あなたの気持はわかったわ。絶対
   連絡くださいね。」
  「すまんな、古代。」
  「いえ…長官にはご迷惑かけてばかりですみません。しばらくお名前お借りしたりすると
   思いますがよろしくお願いいたします。」

そう言うと進は“長居すると怪しまれますので”と言って藤堂宅を出て乗ってきたタクシーに乗り病院へ戻って行った。途中後ろにいたはずのタクシーは見なかったが絶対あの家の見える場所で監視していただろうと思い振り向かずまっすぐ黙って乗っていた

進が病院に着いて入院病棟のロビーに立っていると表玄関にさっきのタクシーが着き男女が降りてきた。進は気付かないふりをしてロビーでジュースを買い長椅子に腰かけてジュースをゆっくり飲んだ。男と女はロビーに進がいるのを確認すると携帯で誰かと話して病院の中に入らず待たせていたエアカーに乗りどこかへ行ってしまった

  (あのまま裏口へ向かったらかなり怪しまれたな…もう一人病院で待機してるヤツがいた
   のは気付かなかった…)

進はジュースを飲みきると一度エレベーターで5階まで上がり階段で下まで行って裏口からでて南部のホテルまで早足で歩いて行った
作品名:永遠に…の傷跡 9 作家名:kei