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永遠に…の傷跡 13

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真田はモニターを見ながら戻ってきた島と太田と握手した。島の手にはデーターの入ったチップが握られている

  「もうすぐ終わりますね…」

相原もモニターを凝視しながら織田の告白を聞いていた



進はユキと一緒にベッドの横にいた。細々となにか話してるのは聞こえるがそれが何を話してるのか内容までは聞き取れなかった

  「古代くん…」

ユキは不安になったのか進の方に身を寄せて来た

  「…大丈夫だよ…ユキの記事はもうでない…みんなが止めてくれたみたいだ…もうすぐ…
   終わるよ。すべてが終わったら二人でどこか静かなところで休養しよう。」

進はそう言うとユキの肩をそっと抱いた。



  「真田さん、軍委員呼びますか?」(島)
  「…そうだな…警察の前に軍の方で処理した方がよさそうだし…長官の指示がないと行動
   とれないしな…車2台とあと織田から名前出た…そうだな…そっちも何か他に指示された事が
   あるかもしれない…念のため拘置処置取るようにしておこうか…」(真田)
  「長官と連絡取れました」(相原)

真田が相原と電話を代わる

  「…長官なんとかユキの次の記事が出る前に止めることできました。ユキも回復に向かっています
   一応保安局に連絡して一時預かりということで数名拘置してほしいのですがよろしいでしょうか?
   織田、中島、飯野、後藤、松本、用田、山根…以上7名です」(真田)
  <…わかった…では早速連絡しよう。そこにいるのは誰だ?>(藤堂)
  「織田、中島、後藤です。」(真田)
  <あぁ、わかった。すぐエアカーを手配する。他の4名の詳しい事をメールで送ってくれ。それと
   ユキの具合はどうだ?>(藤堂)

すでに真田の端末を相原が使い4人の事を長官あてにメールの作成をしていた。島が南部に連絡して拘置処置のエアカーが来るまで織田を監視するよう伝えた

  「はい、今は熱も下がっていて酸素マスクも取れました。夜から主湯です。」(真田)
  <…そうか、良かった…古代は大丈夫か?>(藤堂)
  「大丈夫です…南部の方が気性が荒いの、よくわかりました。普段はいいおぼっちゃまなんです
   けどねぇ…」(真田)
  <父君からもあの気性をどうにかしたいと何度となく言われたよ(笑)しかし…今回の事、本当に
   無力で済まなかった…ユキと古代にそう言っていたと伝えてくれ…それと君達は結局ヤマトを
   降りてからずっと働きづめになってしまったな…明日から二週間の休みにするからゆっくり
   してくれ。>(藤堂)
  「長官、ありがとうございます…しかし私はきっちり二週間後に出勤しますよ。」(真田)
  <いや、いかん。それは私が許さない。いいか?明日からきっちり二週間が休養だ…真田君、
   君が休まないと他の乗組員も出てきてしまうじゃないか。特に山崎君がな…頼むから
   休んでくれ。それと…明日…そちらに伺ってもいいかな。>(藤堂)
  「えぇ大丈夫だと思います。私から伝えておきます。」(真田)
  <ではすぐ軍局に連絡するからもう少し監視しておいてくれ>(藤堂)

そう言うと敬礼して藤堂は携帯の画面から消えた

作品名:永遠に…の傷跡 13 作家名:kei