永遠に…の傷跡 13
「ユキ、具合はどうだ?わさわさして眠れんだろう、悪かったな。でもそれも今日で終わりだ。
よかったな、全部…終わったよ。」
真田と島、相原と太田がユキの枕もとに来た
「真田さん…」
進が立ち上がりみんなと握手した
「俺たちを敵に回すなんてなぁ…バカがいるもんだ。」
島はそう言って笑ったが相原は相変わらずで泣いていた
「相原泣くなよぉ~」
太田はいつもの朗らかさで相原の肩を叩いていた。
真田がユキの横に座ると
「明日長官がお見舞いに来るって…心配で仕方ない、って顔してた。」
そういいながら頭をクシャっと撫でた。
「佐渡先生にも全部終わったって連絡しないと!佐渡先生心配でハゲちゃうぞ!」
島の一言で全員が笑った。横に座った真田にユキは小さな声で
「お願いがあります…。泉さんに…会わせてください…たくさん、たくさんお礼が言いたい…
空間騎兵隊が忙しいのは分かっていますが…」
「いいよ、ユキがそう言うなら。泉さんもユキの事心配してたし…古代も会いたがってたもんな」
真田は進の顔を見たあとユキを見て
「すぐ…連絡して…いつ来れるか聞いてやるからな。」
真田は妹を見るような優しいまなざしでユキを見た
しばらくすると南部と山崎が戻ってきた。泣いてる相原を見て二人とも笑った。
太田はまだ佐渡先生と話をしている
ユキは次第に涙があふれて来た
作品名:永遠に…の傷跡 13 作家名:kei