永遠に…の傷跡 16
ホテルに入るとフロントでカギをもらいエレベーターで6階に上がる
「ツインで、ちょっと広めの部屋になってます。この階の並びにみんな泊まっていますから」
南部がそう言うと601号室の扉を開けて進に入るよう促した
広いソファーの置いてあるリビング風の部屋と奥に別に寝室があって大きなダブルベッドが置いてあった
「明日出発は8時半です。ユキさんここエステとかありますよ。私のお勧めはヘッドスパです。
ユキさんにぜひ、と思って13時に予約しておきましたが…」
南部がそう聞くと
「気持ちよさそうね。お願いするわ。どこへ行けばいいの?」
ユキが嬉しそうに南部に応えると
「10分前に迎えに行きますよ。お昼が11時半から下の食堂でランチやっていて頼めば部屋に
もってきてくれます。ユキさんと古代の分はもう頼んで11時半頃部屋に持ってきてくれるよう
なってるからこのまま待ってて。で、冷蔵庫にジュース、アルコールも入ってる。ポットに
お湯も沸かしてあるから湯ざまし作るならマグにお湯移しておいた方がいいかもな。」
南部がそう言ってポットからマグカップにお湯を注いで近くにあったティッシュをかぶせた
「これで埃も入らないし…602に俺、603に真田さんと島、604に太田と相原明日現地集合が
山崎さんご夫妻。まぁそんなところだ。じゃぁごゆっくり」
そう言うと南部が12時50分頃迎えに来ますね、と言って出て行った
進はとりあえずユキをソファーに移してあげた
「ありがとう」
時計を見るとまだ11時前だった
作品名:永遠に…の傷跡 16 作家名:kei