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永遠に…の傷跡 16

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食後薬を飲んでソファーでくつろいでいるとノックする音がして南部が顔を出した

  「ユキさん、準備できてますか?」
  「はぁい」

ユキが返事をすると進がユキを車いすに乗せ鍵を持って廊下に出た

  「3階のエステルームに行きますね。」

三人はエレベーターで降りて廊下の突き当りのエステに向かったが進はちょっと照れくさくて南部にユキをお願いして入ってもらった

  「じゃぁ古代くん、行ってくるね」


しばらくすると南部だけが出てきて

  「2時間くらいしたら迎えに来てくださいって。」

そう言ったので部屋に戻ることにした。自分の部屋に戻っても誰もいないので南部の部屋に行くことにした。南部の部屋に行くと他のクルーもそろっていた

  「みんないたんだ。」

進はみんなに“心配かけました”と頭を下げた

  「でも大事に至らなくてよかったよ。訓練されてるからこれくらいで済んだんだろう?ユキの両親が
   後から来たって聞いて…保養所どころじゃなくなっちゃうんじゃないかって思ったよ。」

相原が言うと

  「何が何でも連れて帰る!って感じだったからなぁ。病院に殴りこみに行くような勢いで入って
   行ったもんな。」

太田が昨日の様子を思い出しながらしみじみ言った

  「まぁよかったよ。佐渡先生をねじ伏せるのも結構大変だったけど…でもユキさんのために、
   ってなると何とかしてやりたいって思うんだろうな。あれはジィジ心か?さすがに親心じゃ
   ないよな。」

南部の話にみんなが笑う

  「きっとユキさんも保養所へ行ったらもっと元気出ますって!すっごいいいところなんですよ?
   HPで見たんですけど…」

相原が嬉しそうに説明を始めた。時々それに南部が説明をつけたしている

  (みんながいればユキもすぐ元気なるよ…)

進は心からみんなに感謝した

作品名:永遠に…の傷跡 16 作家名:kei