永遠に…の傷跡 16
「ユキさん足元、気を付けてください…」
しばらくずっと寝ていたユキにとってこれだけ長く移動したりするのは1週間ぶりで少し疲れた様子だった。
南部がユキの手をとり2階に出てくると1階に比べて少し天井が低かったがフロアーは広々してて6席の大きなシートが取り付けられていた。
窓側の眺めのいいシートを少しフラット気味に南部がセットした
「疲れたでしょう?どうぞ横になってゆっくりしてください。後の事は古代がしますよ。」
南部はそう言うと
「古代、ちゃんとエスコートしろよ。飲み物は頼めば後ろのあそこの乗務員が持ってきてくれるから…
ここのコール押せば誰かが来るから。」
そう言ってシートの説明をしてるとその後部のクルーの控え室から数人の黒ずくめの男が出てきた
「古代くん!」
ちょっと様子がおかしいと二人とも感じていたのでユキの声より先に腰に隠していた小型のコスモガンを構え一気に戦闘モードに突入した
「ユキ!」
伏せようとしたユキに一瞬早くレーザーが当たった
「…っく…」
かすめた左肩を抑えながら伏せると進のコスモガンが一人の男の手を打ちぬいてその手からレーザーガンが飛んでユキの足もとに飛んで来た。ユキは肩を抑えていたがそのレーザガンを拾うとそのまま構えてうごめく男に狙いを定め足を打ちぬいた。
聞き耳をたてると下の方からも交戦してる独特の音が聞こえてくる
進と南部が相手の動きを確かめながら確実に急所を外しながら仕留めていく…
死角から進を狙う男がいたのでユキが狙いを定めて肩を打ちぬいた。
やがて“古代、南部!”と叫びながら島が来た時階段めがけてレーザーガンを構えた男に向かい南部が肩を打ちぬいた
「ユキ!」
作品名:永遠に…の傷跡 16 作家名:kei