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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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しかし、松永は始めてみる錬金術にも一切動じない様子である、彼は心の中で
「なるほど、これがこの世界における錬金術というものか。実に面白いものだ。だが…少し我々をなめているようだ。」
とつぶやく程心に余裕を持っていたのであった。
「すまない、少し手助けが遅れたようだ。」
仮面の男が鉄の塊を蹴り飛ばすことを予見していたからだ。
仮面「助けが遅くなったな。お前が来るのが遅いと思ってきてみたらやはりこうなっていたか。」
ここに今、再び犯人がそろうこととなった。
松永「いや、卿にはやることをやってもらえればそれで構わん。それよりも…」
二人は怒りに燃えている一人の男のほうを向いた。
仮面「あの男を倒さねばならんな。」
仮面の男は右手に苦無を持ち、アームストロングに向かって飛び出した。
アームストロング「むう!このアームストロング、貴様のような卑劣漢には負けぬ!」
アームストロングは仮面に向かって行く。その勢いは、まさに勇猛無比と形容できるだろう。だが、両者のぶつかり合いは一つの銃声によって止められた
銃を放ったのは、先ほど主人公の護衛として雇われた雑賀孫一である。アームストロングは振りかざそうとしたこぶしを止め、仮面の男は後ろにひいた。
孫一「おーい!そこのごつーいおっさん!その渦巻仮面にゃ攻撃はきかねぇぜ。」
アームストロングは怒りに燃えていたことをすっかり忘れたどころか、声のする方向を振り返った。しかし、中々見当たらない。
アームストロング「どこのどなたかわからぬが、助太刀感謝する。だが吾輩からはそなたの姿が見えぬが…」
孫一「なーに、かまいやしねぇよ。俺の腕なら大丈夫だ、安心しな。そういや、あんた鋼の錬金術師って知ってるか?」
アームストロング「おお!エルリック兄弟と出会ったのか!!彼らのことはよく知っておる!是非、加勢願いたい。…しかし、奴には攻撃がきかないとは一体どうゆうことなのですか?」
孫一「今からそれを見せてやるさ。よく見てろ…」
孫一は誰も見えない位置から確実に、仮面の男に向け銃口を構えた。