時空省奇伝 次元と時を超える者たち
一体この余裕はどこから生まれるのか?恐らくは、経験なのであろう。そうとしか言いようのない落ち着きを見せている。
松永「君たちは、我々の邪魔でしかすぎない。それに、先に進む必要があるのだ。」
右手に宝剣を構え、左手に軽くトントンとやる。そして、素早く薙ぐと、火柱が我々を邪魔するように立つ。
アームストロング「この炎は…そうか、貴様がどうやって爆発を起こしたのか今しがた、理解できた。その粉末状の火薬
で爆破したということか!」
松永は愉悦に浸った表情を浮かべ、「明答、明答。」とつぶやいた。
松永「これは中々いいものでな、滅多に手に入らないのだよ。使い道は、こうして戦場で使うというのが一番だ。」
彼の左手には、黒い粉末状のものが大量に握られている。それが、今回の事件を引き起こしたものなのだ。
スコール「全く、大事とか言いながら派手にやるもんだ。」
松永「まぁ、今回は態々『わざわざ』大量に仕入れておいたから問題は無い。」
再び火薬を握り、ばらまく準備を始めた。三人は、敵の攻撃に備えそれぞれ、武器を構えた。
作品名:時空省奇伝 次元と時を超える者たち 作家名:T・岩本