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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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鋼の錬金術師。本名{エドワード・エルリック}という。最年少でこの国の{国家錬金術師}に選出されたという人物である。私が持っている手元の資料によると、現在は彼の弟である{アルフォンス}
と旅がを続けているようだ。理由は、失った右腕と左足を元に戻すためである。それらは現在この世界の技術である機械鎧{オートメイル}という義手、義足で補っている。
これが{鋼の錬金術師}と呼ばれる理由らしい。身体的特徴は、小柄で金髪金目、そして赤いコートを着ているということである。
そう説明している間に、汽車はあと1時間ほどで首都につくというあたりまで来たようだ。 
山本「どうやら、あと一時間で着くみたいだ。資料をまとめないといけないな。」
辻谷「そうだな。まったく、25世紀みたいにコンピューターは緊急時以外使えないからなぁ。こう、紙の資料が多いと面倒くさいっ。」
そういうと辻谷クンは面倒くさそうな顔をして席に横にたわり、資料を分類し始めた。私もばらばらに散らばった状態になっている資料をまとめるのだった。
横たわる、とはいうものの、二人とも身長180センチメートルを超えており、正確にはもたれかかるといった状況になっている。
しばらく二人とも何もしたくない、という状況なので、今のうちに私たちの仕事内容を説明しよう。
私と彼は、25世紀から来た時空省日本支部の職員である。具体的には、過去や未来、パラレルワールドといった世界に異変がないかを調査している。世界中に支部があるが、日本はその中でも
二番目に大きい部類になる。さて、今回私たちが住んでいる世界とは違う錬金術の世界に来た理由は、この国の中枢にいる人たちに、とある危機を知らせるためだ。
辻谷「んで、その危機ってのが、別次元からやってくる{奴}を撃退することが目標というわけか。」
山本「その通り!そこで、我々のほかに助っ人をよんできたんだけど、確か別の車両に乗っているはず。」
辻谷「わかった、ちょっとどんな人か見てきていいかな?」
辻谷は、大きな体を起こし、その人物に会いに行くこととした。
一方、私も鋼の錬金術師に会いに行くことにするのであった。