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時空省奇伝 次元と時を超える者たち

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ここからは、一旦辻谷クン目線で物語が進んでいくので注意していただきたい。

辻谷クンは、その男らしき人物を見た。
辻谷「さてさて、どげな人ば思うて見に来たばってんが…、まさか、あの人か?」
彼の視線の先には、一人の男が女性に口説いている。
?「御嬢さん。ぜひこの俺と月夜で愛を語りつくさないかい?」
しかし!男はなぐられた。
?「あいてて…、世の女性たちは手厳しいぜ。だが、俺は世の女性の味方だぜ。…おっと、誰か来たみたいだな。」
そういうと、男は俺のほうを見て、こちらに歩いてきた。
?「あんたが俺の雇い主ってわけかい。うーむ、中々いい面しているンじゃない?まっ、俺と比べたらまだまだだけどな」
いきなり何を言い出すのかと俺は思ったが、噂道理の人物だったので私は軽く受け流した。
辻谷「あなたが雑賀孫一さんですね。しかし、あなたのような人にあえるとは。職業柄ではありますが、光栄です。」
そう、この人こそが、日本における戦国時代、織田信長を苦しめたといわれている紀伊の傭兵集団、{雑賀衆}の頭領、雑賀孫一である。
しかしまぁ、確かに噂通りの人物だ。なんだか軽い人物だとは聞いていたが、なるほどこういう人物だったのか。等と考えている間に、彼は元の席に座っていた。
孫一「まぁ、そんな固いこと言わずに隣に座ってかまわないぜ。いろいろ聞きたいこともある。」
孫一は俺を手招きし、隣の席に座るよう催促した。俺は彼の隣に座ると、さっそく今回の仕事内容について話し始めた。
孫一「まず最初に聞きたいことがあるんだが、なんで俺を雇ったのかもう一度確認したいんだがかまわねぇか?」
辻谷「えぇ、今一度確認しましょう。今回わざわざあなたを呼んだのは、時空法第25条にのっとり、この時代に来ても問題ない人物を適性判断し、且つ護衛にふさわしいのが雑賀孫一さん、
あなただったことです。」
孫一「それについてはさっき聞いたぜ。ちょうど曹操さんとこの仕事を終わらせて手が空いていたから話に乗っかったってことは話したよな。」
辻谷「そうでしたね。それでは、本題に入りましょう。表向きは、大総統閣下に書状を届けることですが、本当の目的は別にあります。何せ、機密事項ですのでこの場で話すのがよいかと。」